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 私は、2017年3月末現在110の世界遺産を訪問済みですが、いままで訪問した世界遺産の中でオススメの世界遺産を紹介したいと思います。今回オススメする世界遺産は、ペルー共和国の世界遺産「マチュ・ピチュ」(Machu Picchu) です。

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マチュ・ピチュ (Machu Picchu) とは?

 ペルー共和国の南部、アンデス山脈にある「マチュ・ピチュ」(Machu Picchu) は、インカ帝国の都市遺跡です。なお、多くの言語で「マチュ・ピチュ (Machu Picchu)」と呼ばれるこの遺跡名は、「老いた峰 (Old Peak)」を意味するケチュア語「Machu Pikchu」を地名化したものです。

 マチュ・ピチュは、標高2,430mの高地に位置していますが、当時インカ帝国の首都であったクスコは標高3,400mに位置しています。通常、マチュ・ピチュに行くという場合、クスコから移動することになりますが、クスコからは標高を下るということになります。通常、高山病に悩まされるのはクスコ到着時であり、クスコからマチュ・ピチュに到着する時に高山病に悩まされることはないと思います。

 マチュ・ピチュに都市が誕生したのは、15世紀半ばと言われていますが、1533年に、インカ帝国の最後の皇帝アタワルパ (Atawallpa) が、スペイン人のフランシスコ・ピサロ (Francisco Pizarro) によって処刑されたのと前後して、マチュ・ピチュも放棄されました。

 その後、マチュ・ピチュは長い間、歴史の表舞台から消えていたわけですが、1911年、アメリカの歴史学者ハイラム・ビンガム3世 (Hiram Bingham III) が、インカ帝国の首都クスコの調査中にマチュ・ピチュを発見しました。

 マチュ・ピチュ遺跡は、インカ帝国時代の遺跡の中では保存状態がきわめて良かったほか、周辺の自然環境も優れた景観の中に絶滅危惧種・危急種をはじめとする重要な動物相・植物相を含んでいることから、1983年に「マチュ・ピチュの歴史保護区」(Historic Sanctuary of Machu Picchu) として、世界遺産 (複合遺産) に登録されました。文化遺産ではなく「複合遺産」である点にご注意ください。

 マチュ・ピチュは、「世界遺産条約履行のための作業指針」で示されている登録基準の中で、登録基準(i)(iii)(vii)(ix)に合致している「複合遺産」として登録されました。すなわち、マチュ・ピチュは、文化遺産の登録基準((i)(iii))と自然遺産の登録基準((vii)(ix))の両方を満たしている世界遺産です。しかも、訪問した時の満足度が高いであろう登録基準の(i)と(vii)の両方を満たしている世界遺産です。

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【参考】世界遺産の登録基準
 (i) 人間の創造的才能を表す傑作である。  
 (iii) 現存するか消滅しているかにかかわらず、ある文化的伝統又は文明の存在を伝承する物証として無二の存在(少なくとも希有な存在)である。
 (vii) 最上級の自然現象、又は、類まれな自然美・美的価値を有する地域を包含する。 
 (ix) 陸上・淡水域・沿岸・海洋の生態系や動植物群集の進化、発展において、重要な進行中の生態学的過程又は生物学的過程を代表する顕著な見本である。

 私は、2011年08月20日(土)から21日(日)にかけて、マチュ・ピチュを訪問しました。マチュ・ピチュは、アメリカの探検家ハイラム・ビンガム(Hiram Bingham III)によって1911年7月24日に発見されましたが、発見から100年後に訪問したことになります。ちなみに、ハイラム・ビンガムは、映画「インディー・ジョーンズ」シリーズの主人公のモデルとされている人物です。

 マチュピチュは、多くの方が「一生に一度は訪問してみたい」と考えている場所かと思いますが、実際に行ってみた感想としても、間違いなく「オススメ」です。以下では、マチュピチュのオススメスポットをいくつか紹介したいと思います。なお、以下の写真も、実際に私が撮影したものです。

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マチュ・ピチュ (Machu Picchu) の定番風景

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 上記の写真は、マチュ・ピチュ (Machu Picchu) に到着した 2011年08月20日(土) に撮影したものです。この日は天候が悪く、ほとんど霧に包まれていたのですが、帰るかどうか悩んでいたくらいの時間になってようやく視界が開けてきました。遅くまで粘った甲斐がありました。

 マチュ・ピチュでは、雲に覆われていたとしても、一瞬だけでも視界がよくなる可能性がありますので、粘り強く待つことも必要かもしれません。また、曇がかかっているマチュ・ピチュも趣があると思いますので、曇りでも楽しむという気持ちも必要かと思います。
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 以上の写真は、翌日の 2011年08月21日(日) に撮影したものです。この日は、晴れていたため、前日とは異なる姿を見せてくれました。なお、多くの言語で「Machu Picchu」と呼ばれるこの遺跡名は、「老いた峰 (Old Peak)」を意味するケチュア語「machu pikchu」を地名化したものの転写だそうです。一方、遺跡の背後に見える尖った山は、「若い峰 (Young Peak)」を意味するワイナ・ピチュ (Huayna Picchu) です。

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マチュ・ピチュ遺跡を一望できるワイナ・ピチュ (Huayna Picchu)

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 2011年08月21日(日)は、まず、先ほどの写真で、マチュ・ピチュ遺跡の背後に見える尖った山であるワイナ・ピチュ(Huayna Picchu)を登ってきました。上記の写真は、ワイナ・ピチュへ行くチェックポイントです。
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 ワイナ・ピチュ (Huayna Picchu) へは自由に行くことはできません。入場制限を行っていて、第一部(7:00に入場)と第二部(10:00に入場)の2組に分かれて入場します。さらに、ワイナ・ピチュへ登山できる人数にも制限があり、第一部と第二部それぞれ200人で、1日当たり400人に制限されています。したがいまして、もしワイナ・ピチュへ確実に登りたいという場合には、事前に予約しておくことを強くお勧めしておきます。
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  上記は、ワイナ・ピチュ (Huayna Picchu) の頂上から撮影した写真です。いかがでしょうか? ワイナ・ピチュの頂上から望むマチュ・ピチュ遺跡は「絶景」だと思うのですが・・・・・。

 ワイナ・ピチュへの入り口から頂上へ往復した場合、上りは約1時間半、下りは約45分かかるのが一般的であると言われましたが、私は、約30分ほどで頂上に到着しました。もっとも、道中、いろいろな方から「You are Healthy Man!」と言われました。
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 以上の写真は、ワイナ・ピチュ (Huayna Picchu) の頂上に登ったという証拠写真です。マチュ・ピチュ遺跡を訪れた際には、ぜひワイナ・ピチュにも登ってみてください。オススメです。

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マチュピチュ遺跡の風景

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 ワイナ・ピチュからマチュ・ピチュ遺跡に戻った後は、マチュ・ピチュ遺跡をくまなく散策しました。上記の写真のように、マチュ・ピチュ遺跡では、多くのリャマを見ることもできます。
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 マチュ・ピチュ遺跡の最高地点に立つ、高さ1.8mの日時計、インティワタナ (Intihuatana) です。大石を削って造られています。
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 以上の写真は、早朝にワイナ・ピチュ (Huayna Picchu) に登る前に撮影した写真です。

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一生に一度は訪問してほしいマチュ・ピチュ (Machu Picchu)

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 ペルーの世界遺産「マチュ・ピチュ」(Machu Picchu) は、「一度は行ってみたいところNo.1」と言われる通り、絶対に「一生に一度は行っておいてほしいところ」であると感じました。

 マチュ・ピチュにはクスコから日帰りでも行けますが、絶対にマチュ・ピチュで1泊はする方がいいと思います。なお、宿泊するところですが、麓のマチュ・ピチュ村で十分だと思います。

 マチュ・ピチュにもっとも近い村が、かつてアグアス・カリエンテス(Aguas Calientes)と呼ばれていたマチュ・ピチュ村です。アグアス・カリエンテスとは「温泉」という意味だそうで、現在でも村はずれに温泉プールがあります。せっかくなので、私も温泉に入ってきましたが、日本人からすると、何といっても「ぬるかった」ですし、まったく気持ちよくありませんでした。

 一方、マチュピチュ村の「Wonderful Hands Spa」というところで Inka Massage というものを体験しましたが、このマッサージは、指圧、ストーン、リフレクソロジーなどを組み合わせたもので、本当にとてもよかったです。 オススメです。以前はホームページがあったのですが、現在は拝見することはできませんが、Google などで「Wonderful Hands Spa」と検索していただければ、場所等もお分かりいただけるかと思います。

Best wishes to you !!


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