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 2009年8月17日から23日にかけて、3回にわたって、フランスのパリにあるオルセー美術館 (Musée d'Orsay) を訪問してきました。

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オルセー美術館 (Musée d'Orsay) とは?

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 オルセー美術館 (Musée d'Orsay) は、フランスのパリにある19世紀美術専門の美術館で、印象派の画家の作品が数多く収蔵されていることで有名な美術館です。

 オルセー美術館の建物は、1900年のパリ万国博覧会開催に合わせて、オルレアン鉄道の終着駅として建設されたオルセー駅の鉄道駅舎兼ホテルを起源としています。設計者は、美術学校の教授であったヴィクトール・ラルー (1850年 - 1937年) です。

 しかし、運営の困難などから、駅としてはわずか39年でその役目を終えてしまいます。その後、この建物はさまざまな用途に用いられ、一時は取り壊しの話もありましたが、1970年代からフランス政府によって保存活用策が検討されはじめ、イタリアの女性建築家ガエ・アウレンティの改修によって19世紀美術を展示する美術館として生まれ変わることとなりました。こうして1986年12月に、オルセー美術館が開館しました。

 オルセー美術館のコレクションも、逸品揃いです。閉鎖された旧印象派美術館 (現ジュ・ド・ポーム) から珠玉の作品がオルセーに引き継がれたほか、ルーヴル美術館やプティ・パレからも、2月革命以後、第一次世界大戦までの作品も移されました。

 ちなみに、オルセー美術館の方針としては、原則として、2月革命のあった1848年から、第一次世界大戦が勃発した1914年までの作品を展示することになっているようで、それ以前の作品はルーヴル美術館、以降の作品はポンピドゥー・センターという役割分担がなされているようです。

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オルセー美術館 (Musée d'Orsay) の場所




 上記の地図からもおわかりいただけますように、オルセー美術館 (Musée d'Orsay) は、ルーヴル美術館 (Musée du Louvre) とはセーヌ川を挟んだ対岸に位置しています。

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オルセー美術館 (Musée d'Orsay) の中央通路

 前述のような歴史もあり、美術館の中央通路は、地下ホームのトレイン・シェッドによる吹き抜け構造をそのまま活用するなど、建物内部には鉄道駅であった面影が随所に残っています。以下の写真からお分りいただけますように、オルセー美術館の地上階 (1階) は、彫刻が置かれている中央通路を挟んで、左右に展示室があります。なお、中央通路は、かつてホームと線路があったところです。
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 オルセー美術館は、地上階 (1階)、上階 (5階)、中階 (3階) に分かれていて、この順番で回ると、分野別に年代をおって鑑賞することができます。以下も、この順番 (地上階、上階、中階) で、オススメの作品をご紹介したいと思います。

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地上階 (1階) のオススメ作品

 オルセー美術館の地上階 (1階) では、アングル派 (アングル、ドラクロワ等)、バルビゾン派 (ミレー等)、写実主義 (クールベ等)、初期印象派 (マネ等) の画家たちによる作品を鑑賞することができます。以下は、オルセー美術館の地上階 (1階) における主要なオススメ作品をご紹介いたします。


1. カバネル『ヴィーナスの誕生』
 ※ 絵画の内容がグーグルアドセンス違反になる可能性があるため省略


2. ドーミエ『洗濯女』
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3. ミレー『落ち穂拾い』
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4. ミレー『晩鐘』
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5. ミレー『春』
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6. ミレー『羊飼いの女』
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7. クールぺ『画家のアトリエ』
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8. マネ『オランピア』
 ※ 絵画の内容がグーグルアドセンス違反になる可能性があるため省略


9. マネ『草上の昼食』
 ※ 絵画の内容がグーグルアドセンス違反になる可能性があるため省略


10. マネ 『エミール・ゾラの肖像』
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11. モロー『オルフェウスの首を運ぶトラキアの娘』

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12. ローザ・ボヌール『ニヴェルネの耕作』
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 その他、以下の作品も有名な作品なのですが、私個人としては、さほど心が動かされることがなかったのか、写真はありません。
  • アングル『泉』
  • ドラクロワ『ライオン狩り』
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上階 (5階) のオススメ作品

 次に、オルセー美術館の上階 (5階) では、印象派 (モネ、ルノワール等)、ポスト印象派 (ゴッホ、セザンヌ等)、新印象派 (スーラ等)、ポン・タヴェン派 (ゴーギャン等) の作品を鑑賞することができます。以下では、オルセー美術館の上階 (5階) におけるオススメの作品をご紹介いたします。


1. ホイッスラー『灰色と黒のアレンジ No.1 画家の母』
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2. モネ『サン・ラザール駅』
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3. モネ『庭の女たち』
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4. モネ『アルジャントゥイユのひなげし』
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5. ルノワール『ムーランド・ラ・ギャレット』
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6. ゴッホ『オヴェールの教会』
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7. ゴッホ『自画像』
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8. ゴッホ『ローヌ川の星月夜』
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9. ゴッホ『ファン・ゴッホの寝室』
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10. ゴッホ『シエスタ』
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11. スーラ『サーカス』
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12. ルソー『戦争』
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 その他、以下の作品も有名な作品であると思いますが、私としては、さほど心が動かされることがなかったのか、写真撮影しなかったため、写真はございません。
  • セザンヌ『トランプをする人々』
  • ゴーギャン『タヒチの女たち』
  • セザンヌ『コーヒー沸かしと女』
  • ロートレック『踊るジャンヌ・アヴリル』
  • ドガ『青い踊り子たち』
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中階 (3階) のオススメ作品

 最後に、オルセー美術館の中階 (3階) では、アール・ヌーヴォーとロダンの彫刻を見ることができます。以下では、オルセー美術館の中階 (3階) におけるオススメの作品をご紹介いたします。


1. ロダン『地獄の門』
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2. ブールデル『弓を射るヘラクレス』
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3. マイヨール『日傘を持つ女性』
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4. カミーユ・クローデル『分別盛り』
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5. ボナール『黄昏 (クロッケーの試合)』
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ミレーの『落ち穂拾い』を所蔵するオルセー美術館は、ルーヴル美術館に匹敵する美術館

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 前述のように、オルセー美術館 (Musée d'Orsay) は、印象派の画家 (モネ、ルノワール等) の作品が数多く収蔵されていることで有名な美術館ですが、私は、とりわけミレーの『落ち穂拾い』を鑑賞したくて、オルセー美術館を訪問しました。

 正直なところ、ミレーの『落ち穂拾い』ほどの作品であれば、もっといい場所に展示すればいいのにという気もしましたが、とはいえ、私の高い期待にもかかわらず、ミレーの『落ち穂拾い』を鑑賞したときは、とても感慨深いものがありました。

 また、『晩鐘』『春』『羊飼いの女』などの作品も鑑賞することができ、ミレーのファンとしては、とても楽しむことができました。

 オルセー美術館は、ミレーのほか、マネ、モネ、ゴッホ、セザンヌなどの作品も充実しており、美術好きの方であれば、とても楽しむことができる美術館であると思います。また、かつての駅舎を改装した歴史からもお分りいただけますように、かつての鉄道駅であった面影が随所に残っていて、とても趣のある空間が漂っていると思います。

 フランスのパリにお越しになる際には、ルーヴル美術館だけでなく、オルセー美術館にもぜひお立ち寄りください。

Best wishes to you !


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