2011年8月12日は、エクアドルの世界遺産「キトの市街」(City of Quito) を観光してきました。

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エクアドルの首都キト (Quito) の歴史

　エクアドルの首都キト (Quito) は、エクアドルの都市の中で、グアヤキルに次いで人口が多い、南米有数の世界都市です。なお、国名のエクアドルは、スペイン語で「赤道」を意味し、実際にも、エクアドルは、赤道上に位置しています。

　キトは、赤道直下に位置しているものの、アンデス山脈の中腹、標高2850メートルとかなりの高地に位置しているため、一年を通じて涼しい気候となっています。

　もともとこの地には、先住民のキトス族が築いた街がありましたが、その街は、15世紀末にインカ帝国の支配下に入り、クスコに次ぐインカ第2の都市として繁栄しました。

　しかし、1533年にスペイン人による侵略が始まると、インカ族は自ら街を焼き払ってしまい、キトの街も廃墟と化してしまいました。その後、16世紀半ば、廃墟と化した街の跡に、スペイン人が都市計画に沿った植民都市キトを建設しました。そして、その後300年にわたって、キトはスペインの植民地として支配されることとなりました。

　18世紀頃までの間に、キトには、多くの修道院や教会堂などの宗教建築が建てられました。多くの宗教建築を持つキトは、「アメリカ大陸の修道院」とも呼ばれました。

　現在、キトの旧市街には、16世紀から18世紀にかけて建設された教会堂や修道院が多数残されています。これらの宗教建築は、いずれもヨーロッパのバロック様式やスペイン伝統のムデハル洋式などが融合した、植民地特有のスタイルで建築されていて、保存状態も良好です。

　キトの市街 (City of Quito) は、1978年、世界遺産リストへの物件登録が最初に行われた第2回世界遺産委員会で登録が決議され、「キトの市街」(City of Quito) として、世界遺産に登録されました。

【参考文献】
　　世界遺産検定事務局『すべてがわかる世界遺産大事典＜下＞』（世界遺産アカデミー、2012年）

　以上のように、キトの市街は、1978年に世界で初めて世界遺産に登録された12件のうちの1つです。なお、1978年に世界で初めて世界遺産に登録された12件は、以下の12件です。もちろん、世界遺産検定においては、絶対に押さえておくべき必須項目の1つです (笑)。

【参考】1978年に世界で初めて世界遺産に登録された12件

キトの市内にある主な建築物・広場

　2011年8月12日に、私がキトを観光したときに、実際に訪問したところは以下のところです。