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 2012年2月28日は、エルサレムの世界遺産「エルサレムの旧市街とその城壁群」(Old City of Jerusalem and its Walls) を観光してきたのですが、以下は、世界遺産の構成資産の1つになっている「聖墳墓教会」(Church of the Holy Sepulchre) をご紹介いたします。

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聖墳墓教会 (Church of the Holy Sepulchre) とは?

 イエス・キリストが十字架に架けられ、磔刑に処せられたのはゴルゴダの丘ですが、その丘と考えられているところに建つのが、エルサレム旧市街 (東エルサレム) にある「聖墳墓教会」(Church of the Holy Sepulchre) です。

 この地に最初に教会を建てたのは、ローマ皇帝コンスタンティヌスI世 (Constantinus I) の母ヘレナ (Sancta Helena) です。

 エルサレムは2度のユダヤ戦争によって破壊され、135年ごろにはローマ風の都市へと再開発されたため、ゴルゴタの位置は分からなくなってしまっていました。

 熱心なキリスト教徒であったヘレナは、326年に聖地を巡礼し、ベツレヘムの聖誕教会 (Church of the Nativity) を建てたほか、336年に、この聖墳墓教会 (Church of the Holy Sepulchre) も建てました。なお、ヘレナは、この場所を発掘するにあたって、キリストの墓と十字架の破片を発見したとされているそうです。

 その後、聖墳墓教会 (Church of the Holy Sepulchre) は、いくたびの戦火をくぐりぬけ、十字軍時代の1099年に大幅に増改築されました。現在の教会は、この時の建物をベースにしていますが、1808年の火事で大破し、再建されたものです。

 聖墳墓教会 (Church of the Holy Sepulchre) には、聖書上の出来事にちなんだチャペルが数多く存在し、ローマ・カトリック、アルメニア、コプト、ギリシア正教などの各派がそれぞれ管理しています。なお、各派が門の所有権を争っているために、毎朝入り口の門を開けるのは、アラブ人の少年の仕事となっているそうです。

 聖墳墓教会 (Church of the Holy Sepulchre) の内部の見どころとしては、入り口の右にある急な階段を上がったところにある「イエスの十字架の建てられた場所」、ゴルゴダの聖堂北側の階段を降りたところにある「十字架から降ろされたイエスの聖骸に香油を塗った地点」、各派が共同管理している「イエスの墓」があげられると思います。また、教会の地下には、ヘレナを称えた「聖ヘレナ聖堂」もあります。

【参考文献】
 『地球の歩き方 イスラエル 2011年〜2012年版』(ダイヤモンド・ビッグ社、2011年)

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聖墳墓教会 (Church of the Holy Sepulchre) の場所




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聖墳墓教会 (Church of the Holy Sepulchre) の写真

 ゴルゴダの丘に建てられたとされる聖墳墓教会 (Church of the Holy Sepulchre) です。
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 以下は、磔になったイエスの十字架が立てられ、息を引き取ったとされる場所です。
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 以下は、十字架から降ろされたイエスの聖骸に香油を塗ったとされる場所です。
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 以下は、多くの巡礼者で溢れる「イエスの墓」です。
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 以下は、聖墳墓教会 (Church of the Holy Sepulchre) の中央のドームに描かれているモザイク画です。
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 以下は、教会の地下にある、ヘレナを称えた「聖ヘレナ聖堂」です。床のモザイクも見事です。
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Best wishes to you !!


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