2014年8月12日は、マドリッド観光をした後、マドリッド近郊にあるスペインの世界遺産「マドリードのエル・エスコリアル修道院と王立施設」(Monastery and Site of the Escurial, Madrid) を日帰りで訪問してきました。
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マドリードのエル・エスコリアル修道院と王立施設 (Monastery and Site of the Escurial, Madrid) とは?
スペインの首都マドリッドの北西に位置するエル・エスコリアル修道院は、敷地内に王宮、神学校、図書館、施療院などを併せ持つ複合施設です。エル・エスコリアル修道院は、スペインが最盛期を迎えていた16世紀半ば、国王フェリペ2世 (Felipe II) が礼拝の都合を考えて、王宮と修道院を合体させたのがその始まりとされています。
1557年8月10日、フェリペ2世率いるスペイン軍は、フランスとの戦いで勝利を収めました。この日は、キリスト教の聖人である聖ラウレンティウス (St. Laurentius) が殉教した日であったことから、フェリペ2世は、この聖人の加護に感謝するとともに、父カルロス1世 (Carlos I) の霊廟建設も兼ねて修道院の建設を始めました。そして、21年もの歳月をかけて完成しました。
ところで、フェリペ2世は、ギリシャ・ローマ建築の機能美を好む一方、ゴシック、ムデハル、プラテレスコなどの装飾の多い建築様式を悪趣味であるとして嫌っていたため、エル・エスコリアル修道院は、王宮や修道院としては珍しく、外部には一切装飾が施されていません。
この虚飾のない様式は、建築家であるファン・デ・エレーラ (Juan de Herrera) の名をとって「エローラ様式」と呼ばれています。
エル・エスコリアル修道院は、その歴史的・芸術的価値が認められて、1984年に「マドリードのエル・エスコリアル修道院と王立施設」(Monastery and Site of the Escurial, Madrid) として世界遺産に登録されました。
【参考文献】
世界遺産検定事務局『すべてがわかる世界遺産大事典<下>』(世界遺産アカデミー、2012年)
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マドリードのエル・エスコリアル修道院と王立施設 (Monastery and Site of the Escurial, Madrid) の場所
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マドリードのエル・エスコリアル修道院と王立施設 (Monastery and Site of the Escurial, Madrid)
- 当初は、明日にエル・エスコリアル修道院を訪問する予定だったのですが、トレドが30分で行ける距離であることに気付き、明日はトレドを訪問することとしたため、急遽、今日はエル・エスコリアル修道院を訪問してきたという次第です。
- このエル・エスコリアル修道院も、屋内は「NO PHOTO」だったため、屋内の写真はありません。
- 写真はないのですが、教会堂 (Basilica) と図書館 (La Biblioteca) がよかったです。
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