2018年2月9日 (金) のNYダウは、前日比330.44ドル高の2万4190.90ドルで取引を終了しました。ただし、一時500ドル安となるなど、1日の値幅は1000ドルを超えて、荒い値動きが続きました。

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 株価が直近高値から10%下落することを「調整局面」と言うそうです。今週8日のNYダウ株式市場は前日比1032.89ドル (4.15%) 安の2万3860.46ドルと急落して取引を終えました。その結果、直近の高値2万6610ドルから10%下回る2万3955ドルを下回って引けましたので、正式に「調整局面入り」したことになりそうです。

 結局、今週1週間は、値動きの荒い日がずっと続いたわけですが、個人的には「今回のような急激な下落相場では「底値」で購入するのは至難の技である」ということを改めて実感しました。


「売り」が「売り」を呼ぶという現象

 まず、なんと言いましても、下落する時にここまで急激に (一気に) 下落するとは思いもよりませんでした。いわゆる「売り」が「売り」を呼ぶという現象ですが、株価が一気に下落すると「狼狽売り」をする人が出てきて、さらに株価が下落するものであることを実感しました。

 さらに、日が変わっても、さらに大幅に下落することがあることも実感しました。1週間に2回も1000ドルを超える大幅な下落が起こるとはちょっとびっくりしましたが、個人的には、これ以上は下がらないであろうと考えて、とある銘柄を購入したところです。


ドル資金の迅速な確保の困難

 ところが、本日になって、一時、購入価格よりも株価がかなり下がっていたところで、もっと安い価格で購入することができたのかと驚くとともに、さらに買い増ししたくてもお金がないことを口惜しく感じました。

 私は、現在、主としてSBI証券で米国株を購入している (以前は、米国株全般をマネックス証券を利用していましたが、今はNISAの利用だけにとどめています) のですが、米国株の購入資金であるドル資金を、SBI証券のFXでドル転しています。

 実は、この日 (9日) 108.25円で指値を入れていたFXが成約したのですが、すぐに現引きできるわけではなく(日本時間の午前7時から午後2時までの間のみ現引きが可能)、この日は株を購入することはできませんでした。しかも、その後、株価は回復してしまいました。


株価下落時に向けた対応策

 以上を踏まえて、株価の下落時に対応すべきことを、以下、列挙しておきたいと思います。要するに、以下は、自分自身に向けてのメモです。
  • 株価が下落したとしても、決して「狼狽売り」はしない (今回クリア)。
  • 株価の下落時は「売り」が「売り」を呼ぶという傾向があるので、慌てて購入しない。
  • 円高の時に余裕を持って「ドル転」しておく (ただし、株価が下落するときは円高の時が多い)。
  • そのうえで、下落時に備えて「現金」を確保しておき、下落時以外にはこの現金に手をつけない。
  • 指値注文は、通常時に指値している価格よりも「かなり低い価格」で指値注文しておく。
  • 下落時には、一度に全てを購入するのではなく、できれば「ナンピン買い」をする (ただし、その後、株価が下落しても納得できそうであれば、一度に購入する)。
  • 「底値で購入するのは無理である」と肝に銘じる。
  • 逆に「底値でなくても、下落時の時に購入しているのであれば十分である」と考える。
 米国株はもうしばらく「調整局面」を迎えそうな気配がありますので、さっそく来週以降、活かしていきたいと考えています。


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