
デンマークの世界遺産「クロンボー城」(Kronborg Castle) とは?
クロンボー城 (Kronborg Castle) (デンマーク語:Kronborg Slot) は、デンマークのシェラン島北東部のヘルシンオア (Helsingør) にある古城です。ヘルシンオアは、デンマークの首都コペンハーゲンから北に約30kmのバルト海に面した海岸線にあり、エーレスンド海峡 (Öresund) を挟んで対岸に対峙しているスウェーデンのヘルシンボリ (Helsingborg) とはわずか7kmほどしか離れていません。
ヘルシンオアが造られたのは1100年頃ですが、1429年にデンマーク王エリック7世が海峡を渡る船にここで通行税 (通行税は、1857年に廃止されました) を課してから、経済的にも政治的にも重要な街となりました。
そして、デンマーク王エーリク7世が、北欧統一の間に疲弊した経済を立て直すための策の1つとして課したエーレスンド海峡通行税の徴収拠点とするために、クロンボー城の前身にあたる砦 (Krogen) を築いたのは1420年代です。
クロンボー城は、1574年から1585年にかけて、フレゼリク2世の命により大規模な大改造が実施されました。1629年には、火災によってクロンボー城の大半が焼失しましたが、ただちに、クリスチャン4世によって修復されました。その後は、スウェーデンに最も接近した場所として、幾度かの戦争を経て、1924年に現在の姿に改修されました。
クロンボー城は、ほぼ四角形の城で、北棟は王の住居、西棟は王妃の住居で、デンマーク・ルネッサンス様式となっています。一方、東棟には王族の部屋や厨房があり、南棟には教会があります。地下には、兵舎や地下牢もあります。
もっとも、クロンボー城は、なんと言いましても、シェイクスピア作の戯曲『ハムレット』の舞台として有名なところです。
「クロンボー城」(Kronborg Castle) (デンマーク語:Kronborg Slot) は、2000年にユネスコの世界遺産 (文化遺産) に登録されました。
【参考文献】
世界遺産検定事務局『すべてがわかる世界遺産大事典 <下>』(世界遺産アカデミー、2012年)
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クロンボー城 (Kronborg Slot) の場所
<コペンハーゲン ⇄ クロンボー城>スポンサーリンク
クロンボー城 (Kronborg Slot)
以下は、この日訪問した、デンマークの世界遺産「クロンボー城」(Kronborg Castle) (デンマーク語:Kronborg Slot) です。












- シェークスピア作の戯曲『ハムレット』の舞台となった城です。
- 北棟入口の向かいの壁に、シェイクスピアの胸像のレリーフがあり、その下に王子ハムレットについての記述があります (最後の2枚の写真)。
- 「王子Amleth」とありますが、シェイクスピアは、Amlethの最後の「H」を最初に持ってきて、「HAMLET」としたそうです。
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航海博物館 (Museet for Søfart)



- クロンボー城の近くには、古い船渠を利用した航海博物館があります。
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ヘルシンオア (Helsingør) へは、コペンハーゲン・カード利用がオススメ!!

コペンハーゲン・カードがあれば、コペンハーゲンからヘルシンオアまでの列車も無料となりますし、クロンボー城への入場も無料となりましたので、コペンハーゲン・カードはかなりオススメではないかと思います。
ちなみに、コペンハーゲンからヘルシンオアへは、普通列車で所要約45分ほどで移動することができます。
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コペンハーゲンにお越しの際には、ぜひヘルシンオア (Helsingør) にもお立ち寄りください!!
ヘルシンオア (Helsingør) は、コペンハーゲンから列車で約45分で移動できる近郊にある街ですし、デンマークの世界遺産「クロンボー城」(Kronborg Slot) もある街ですので、コペンハーゲンにお越しの際には、ヘルシンオアにもお立ち寄りいただくと、よりデンマークを楽しめるのではないかと思います。しかも、コペンハーゲン・カードがあれば、交通費・大聖堂への入場料もかからないということで、経済的にも大変お得であると思います。コペンハーゲンにお越しの際には、ぜひヘルシンオアにも立ち寄ってみてください!!
Best wishes to you !
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