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 2012年2月28日は、エルサレムの世界遺産「エルサレムの旧市街とその城壁群」(Old City of Jerusalem and its Walls) を観光してきたのですが、以下は、世界遺産の構成資産の1つにもなっている「神殿の丘」(Temple Mount) をご紹介いたします。

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神殿の丘 (Temple Mount) とは?

 「神殿の丘」(Temple Mount) は、エルサレムの旧市街にあるユダヤ教およびイスラム教の聖地とされる場所ですが、この場所は、紀元前10世紀頃、ソロモン王によってエルサレム神殿 (第一神殿) が建てられたとされています。しかし、紀元前587年、バビロニアによって、この神殿は破壊されてしまいました。

 その後、紀元前515年に、第一神殿のあった場所にエルサレム神殿 (第二神殿) が再建されましたが、西暦70年に、ローマ帝国によってエルサレム攻囲戦が行われ、再び神殿は破壊されてしまいました。

 その後、紀元691年に、ウマイヤ朝の第5代カリフであったアブドゥルマリク (Abd al-Malik ibn Marwan) によってこの場所にイスラム寺院が建立されてからは、この地は、メッカ、メディナに続くイスラム第3の聖地となりました。

 神殿の丘 (Temple Mount) の上には、イスラム教の施設「岩のドーム」、鎖のドーム、昇天のドーム、アル=アクサー・モスクなどが建っています。なお、神殿の丘の西側外壁が、ユダヤ教の聖地「嘆きの壁」です。

 また、現在残っている神殿の土台部分は、ヘロデ王によって紀元前20年に建てられたもので、イエス・キリストも頻繁に訪れたそうです。

【参考文献】
 『地球の歩き方 イスラエル 2011年〜2012年版』(ダイヤモンド・ビッグ社、2011年)

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神殿の丘 (Temple Mount) の場所




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神殿の丘 (Temple Mount) 

 神殿の丘へ行くには、ムスリム以外の者は嘆きの壁近くにあるモロッコ門からしか入場できないのですが、手荷物検査がびっくりするくらい厳重で、この門を通過するのに1時間以上かかりました。
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 水場アル・カスです。ここで、ムスリムの方々は、寺院に入る前に手足を清めるそうです。
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 右側手前の建物は、マルムーク朝のスルタン、カイト・ベイによって建てられた給水施設だそうです。
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 神殿の丘にある代表的な施設「岩のドーム」は、神殿の丘の中でも一際高い場所に位置しています。
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Best wishes to you !!

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