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 2012年2月28日は、エルサレムの世界遺産「エルサレムの旧市街とその城壁群」(Old City of Jerusalem and its Walls) を観光してきたのですが、以下は、世界遺産の構成資産の1つにもなっている「岩のドーム」(Dome of the Rock) をご紹介いたします。

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岩のドーム (Dome of the Rock) とは?

 岩のドーム (Dome of the Rock) は、7世紀末に完成した集中式平面をもつ建物です。

 岩のドーム (The Dome of the Rock) では、預言者ムハンマド (Muḥammad) が、天使を従え天馬に乗って昇天したと言われる「聖なる岩」(Foundation Stone) を取り囲むように建設されています。すなわち、このドームは、その「神聖な岩」が祀られている記念堂であり、礼拝所としてのモスクではありません。

 岩のドーム (The Dome of the Rock) の内部にある礼拝堂は、638年にアラブ軍がエルサレムを征服した際に、ウマイヤ朝第5代カリフであるアブドゥルマリク (Abd al-Malik ibn Marwan) によって691年に建てられました。その後、オスマン帝国のスレイマン1世 (Kanuni Sultan Süleyman I) の命によって、ペルシアで焼かれたブルーのタイルが加えられ、1964には、ドームが金メッキのアルミ板になりました。

 黄金に輝く丸屋根と、ブルーのタイルで飾られた独特の八面体が特徴的な「岩のドーム」(Dome of the Rock) の建物は、現在、エルサレムの象徴的な存在となっています。

【参考文献】
 『地球の歩き方 イスラエル 2011年〜2012年版』(ダイヤモンド・ビッグ社、2011年)

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岩のドーム (Dome of the Rock) の場所

 岩のドーム (Dome of the Rock) は、神殿の丘の中でも一際高い場所に位置しています。



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岩のドーム (Dome of the Rock) の写真

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 黄金に輝く丸屋根とブルーのタイルで飾られた独特の八面体をもつ「岩のドーム」(Dome of the Rock) の建物は、とても美しくかつ芸術的です。
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 岩のドーム (Dome of the Rock) の内部は、ムスリムの方々以外は入場不可ということで、ムスリムではない私は、当然、建物の内部に入ることができませんでした。

 個人的には、岩のドームの内部にある「聖なる岩」(Foundation Stone) をぜひ拝見したかったところですが、当然、その願望も叶いませんでした。もっとも、イスラム教徒の方々からすると、この地は「聖地」であることを踏まえれば、やむを得ないところであると思います。

 岩のドームの内部を見ることができないということは残念なところではありますが、岩のドームの芸術的な建物の外観を見るだけでも十分に価値があると思いますし、何より「イスラム教の聖地」を肌で感じてみていただければ幸いです。

Best wishes to you !! 


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