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 2013年8月18日は、アルゼンチンの世界遺産「イグアス国立公園」(Iguazú National Park) の目玉である「イグアスの滝」(Cataratas del Iguazú) をアルゼンチン側から見てきました。

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イグアス国立公園 (Iguazú National Park, Iguaçu National Park) とは?

 アルゼンチンとブラジルの国境を流れる大河イグアス川の沿岸約2,200kmにまたがる「イグアス国立公園」(Iguazú National Park, Iguaçu National Park) は、世界三大瀑布に数えられる「イグアスの滝」(スペイン語では Cataratas del Iguazú、ポルトガル語では Cataratas do Iguaçu) がある広大な国立公園です。

 イグアスとは、先住民グアラニー人の言葉で「巨大な水」を意味し、雨季には毎秒6万5000トンにも及ぶ水が流れ落ちています。中でも、馬蹄型のイグアスの滝の最奥部にある滝は、常に轟音を立てていることから「悪魔の喉笛」(Garganta del Diablo) と呼ばれていて、毎秒7,000トンの水量があるそうです。

 この地域は、1984年にアルゼンチン側550㎢が、1986年にブラジル側1,700㎢が、それぞれ「イグアス国立公園」(アルゼンチン側 Iguazú National Park、ブラジル側 Iguaçu National Park) として、個別の世界遺産として登録されました。すなわち、ブラジル側が1986年に世界遺産に登録される際に、既に1984年に登録されていたアルゼンチンのイグアス国立公園の拡大登録ではなく、別の物件として扱われました。

 なお、アルゼンチン側とブラジル側ともに「イグアス国立公園」として世界遺産に登録されているわけですが、公用語の違いから「イグアス」の綴りが異なっています。すなわち、ブラジルの「イグアス」は "Iguaçu"、アルゼンチンの「イグアス」は "Iguazú" と表記されています。また、「ブラジルの」「アルゼンチンの」といった言葉も登録名称に含まれていません。

 また、世界遺産の登録面積は圧倒的にブラジル側の方が広いものの、滝の約8割はアルゼンチン側に存在しています。

 全長約1,200kmのイグアス川は、パラグアイのパラナ川に合流する手前で大きく屈曲し、切り立った崖から大小275の滝となって流れ落ちていますが、この滝の密集地帯が「イグアスの滝:と呼ばれていて、全体の幅は2,700m以上、最大落差は80mで、世界最大の水量を誇っています。

 ところで、イグアス国立公園は、ダム開発、滝の観光地化のほか、国立公園内での道路建設計画が環境悪化に結びつくと懸念されたことなどにより、1999年に危機遺産リストに登録されましたが、道路の封鎖などの対処がなされたことにより、2001年に危機遺産リストから除外されました。

【参考文献】
  世界遺産検定事務局『すべてがわかる世界遺産大事典<下>』(世界遺産アカデミー、2012年)

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イグアス国立公園 (Iguazú National Park ) (アルゼンチン側) の場所




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 以下は、アルゼンチン側から見た「イグアスの滝」(Cataratas del Iguazú) です。文字通り、心の底から満喫することができました。メチャメチャよかったです。今まで旅行した中でNo.1のように思います。


イグアス国立公園 (Iguazú National Park) (アルゼンチン側) の全体図

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 当初は、まず「悪魔の喉笛」に行き、そのあとに「Upper Circuit Trail」と「Lower Circuit Trail」を回る予定だったのですが、考えることは皆同じようで、「悪魔の喉笛」行きの列車を待っている人があまりにも多かったので、まず Trail を歩くこととしました。結局、Trail を午前と午後の2回訪問することとなったのですが、レインボーの形が変わるなど、結果としてよかったように思います。

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イグアス国立公園入口から Trail まで

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  • 入園ゲートです。
  • Central Station から Cataratas Station までは列車 (2枚目の写真) で移動しました。
  • Cataratas Station で 「悪魔の喉笛」Trail が始まる Garganta Station 行きの列車を待つ人が多かった (3枚目の写真) ので、まず、Upper Circuit Trail と Lower Circuit Trail を歩くこととしました。
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Upper Circuit Trail (1回目、午前中)

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 この日の午前中に歩いた Upper Circuit Trail の写真です。この日の午後にもう一度訪問しましたので、これは1回目の訪問の時の写真となります。

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Lower Circuit Trail (1回目、午前中)

 Upper Circuit Trail を歩いた後は、Lower Circuit Trail を楽しみました。ここも、午後にもう一度訪問しましたので、以下の写真は、午前中に撮影した1回目の写真です。
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 何という鳥かはわかりませんが、この鳥の周りに人が群がっていました。
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 以下3枚の写真は、San Martin Island 沿いの遊歩道から撮影したもので、個人的には、とても気に入っている3枚です。レインボーの角度を、この日の午後に撮影した写真と比べてみてください。
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 以下の写真は Bossetti Fall で撮影した写真です。Bossetti Fall のすぐそばまで行くことができますが、水しぶきでビショビショになってしまいます。
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 以下の写真は、Dos Hermanas Fall です。
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悪魔の喉笛 (Garganta del Diablo)

 Upper Circuit Trail と Lower Circuit Trail を歩いた後は、悪魔の喉笛 (Garganta del Diablo) を訪問してきました。
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 悪魔の喉笛に到着する途中で、1992年の洪水で破壊された橋も見ることができます
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 悪魔の喉笛の近くまで来ると、水が流れ落ちる轟音が轟いていました。
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 トレイル (Garganta del Diablo Trail) の先端、トレイルの目玉でもある「悪魔の喉笛」(Garganta del Diablo) です。かなりの水しぶきを浴びますが、それ以上に迫力があって感動します。まさに「必見」であると思いますが、いかがでしょうか?
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Upper Circuit Trail (2回目、午後)

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 午前中には見ることができなかったレインボーを見ることができました。

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Lower Circuit Trail (2回目、午後)

 以下3枚の写真は、午前中に撮影した場所と同じポイントで撮影したわけですが、午前中とは違った角度のレインボーを見ることができました。
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 以下2枚の写真は、午前中のときはレインボーが見えなかった場所で、午後の時だけレインボーを見ることができたということで撮影した写真です。
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 Bossetti Fall のところでも、レインボーの見える位置が午前中とは異なっていました。
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Green Trail

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 帰りは、列車を使わず、余韻を楽しみながら Green Trail を歩いて戻りました。

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Hotel Jardin de Iguazu (プエルト・イグアス (Puerto Iguazu) で宿泊したホテルです)

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 とてもアットホームな感じのホテルです。受付の方には大変親切にしていただきました。

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AQUA (レストラン)

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  • 2013年8月17日に、プエルト・イグアス (Puerto Iguazu) でディナーを楽しんだレストランです。
  • 本当は、ここでも日本食レストランに行きたかったのですが、「地球の歩き方」では何ら紹介されておらず、ホテルの方に聞いても「日本食レストランは聞いたことがない」ということでしたので、泣く泣く断念することとしました。
  • 「地球の歩き方」では、プエルト・イグアスのレストランとして Charo と Color の2つが紹介されているのですが、ホテルの方に「Charo はあまりお薦めしない」と言われたほか「AQUA がお勧め」と言われたため、この日は AQUA に行ってみました。
  • これまでの経験で、海外のどこでもスープにハズレはないということで、スープを注文しました。
  • ホテルの方に「お薦めなのでぜひ」と言われたのが、デザートの Mousse of Maracuja です (3枚目の写真)。たしかにとてもおいしかったです。
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Color (レストラン)

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 ブラジリアンスタイルのサーロインステーキを注文しました (3枚目の写真)。

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「イグアスの滝」(Cataratas del Iguazú、Cataratas do Iguaçu) ですが、ブラジル側とアルゼンチン側のどちらも訪問する方がいいと思います。

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 「イグアスの滝」(スペイン語 (アルゼンチン) では Cataratas del Iguazú、ポルトガル語 (ブラジル) では Cataratas do Iguaçu) ですが、ブラジル側とアルゼンチン側、どちら側もよかったと思いますので、どちらも訪問する方がいいと思います。

 ブラジル側からのイグアスの滝は、2時間もあればすべても見ることができると思いますが、最後の展望橋ではかなりずぶ濡れになりますので、防水デジカメは必携です。

 一方、アルゼンチン側からのイグアスの滝ですが、最低でも半日はかかると思います。列車の待ち時間にもよりますが、悪魔の喉笛 (Garganta del Diablo) に2時間、トレイル (Upper Circuit Trail と Lower Circuit Trail の2つを合わせて) 2時間、といったところでしょうか? 「地球の歩き方」では、トレイルは最低でも4時間はかかるとありますが、2時間あれば十分回れると思います。

 ただし、時間に余裕があるのであれば、虹の見える角度や方向が変わってきますので、午前と午後の2回、トレイル (Upper Circuit Trail と Lower Circuit Trail の両方) を回るといいように思います。

 多くの人は午前中の早い時間帯にまず「悪魔の喉笛」 (Garganta del Diablo) へ行くので、列車もかなり混んでいます。したがって、まず、午前中に人気のまばらなトレイルをじっくりと回り、その後で「悪魔の喉笛」に行くというのも1つの手であるように思います。

 「イグアスの滝」(スペイン語 (アルゼンチン) では Cataratas del Iguazú、ポルトガル語 (ブラジル) では Cataratas do Iguaçu) ですが、文字通り、心の底から満喫することができました。メチャメチャよかったです。とりわけ、滝に興味がある方はオススメです。

Best wishes to you !!


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