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 2016年3月3日は、オーストラリアの世界遺産「タスマニア原生地域」(Tasmanian Wilderness) の中でも随一の景観を誇っているといわれる「クレイドル山=セント・クレア湖国立公園」(Cradle Mountain-Lake St Clair National Park) を散策してきました。

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オーストラリアの世界遺産「タスマニア原生地域」 (Tasmanian Wilderness) とは?

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 オーストラリア大陸の南に浮かぶタスマニア島の中でも、5つの国立公園が連なる、島南西部の総面積1万3,836㎢のエリアが『タスマニア原生地域』(Tasmanian Wilderness) として世界遺産に登録されています。

 5つの国立公園は、以下の5つです。
  1. ウォールズ・オブ・イェルサレム国立公園(Walls of Jerusalem National Park)
  2. クレイドル山=セント・クレア湖国立公園(Cradle Mountain-Lake St Clair National Park)
  3. サウスウエスト国立公園(Southwest National Park)
  4. ハーツ・マウンテンズ国立公園(Hartz Mountains National Park)
  5. フランクリン=ゴードン・ワイルド・リバーズ国立公園(Franklin-Gordon Wild Rivers National Park)
 タスマニア島は、かつてゴンドワナ大陸の一部で、オーストラリアと陸続きであったと考えられています。そして、氷河期には、氷河の流動によって大地が侵食され、平坦な山頂や荒々しい斜面、多数の湖が誕生しました。氷河地形と呼ばれるこれらの形状は、クレイドル山=セント・クレア湖国立公園一帯に多くみられ、中でもセント・クレア湖の水深167mは、オーストラリア最深です。

 タスマニア島には、かつてタスマニア・アボリジニが暮らし、19世紀まで石器時代と同様の狩猟採集生活を営んでいたそうです。そして、島内には、1万年以上前にタスマニア・アボリジニによって描かれた岩面画が色鮮やかな状態で残されています。また、狩猟に使った骨格器、ノコギリ、ナイフ、矢じりなどの道具も多数見つかっています。

 2万1,000年頃になると、この地はオーストラリアと本土と海峡で隔てられて島となりましたが、その結果、競合する哺乳類がいなくなったことから、原始的な形質をカモノハシなどの単孔類が独自の進化を遂げたほか、有袋類のタスマニアデビルなど、他の大陸では絶滅していた動物がこの地では見ることができます。

 この地は、1982年に「タスマニア原生地域」(Tasmanian Wilderness) として、ユネスコの世界遺産 (複合遺産) に登録されました。

【参考文献】
 世界遺産検定事務局『すべてがわかる世界遺産大事典<上>』(世界遺産アカデミー、2012年)

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タスマニア島 (Tasmania) の場所




 タスマニア島 (Tasmania) は、オーストラリア大陸の南に位置しています。

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クレイドル山=セント・クレア湖国立公園」(Cradle Mountain-Lake St Clair National Park ) で散策したおすすめのウォーキングトレイル




 現地で入手した地図も示しておきます。
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  • 「クレイドル山=セント・クレア湖国立公園」(Cradle Mountain-Lake St Clair National Park) で散策したウォーキングトレイルは、「クレーター湖とウォンバットプール」(Crater Lake & Wonbat Pool) と「タブ湖周遊ルート」(Dove Lake Circuit) を組み合わせたルートです。
  • Ronny Creek から出発し、Overland Track、Crater Falls、Boat Shed、Crater Lake、Marions Lookout、Wombat Pool、Lake Lilla、Dove Lake Circuit、Glacier Rock といった順で散策しました。

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Ronny Greek

 Ronny Greek までシャトルバスで移動し、ここから散策を始めました。
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 これらの草原にはウォンバットの巣があるそうですが、見かけることができませんでした。残念です。

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クレーター滝 (Crater Falls)

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 期待が大きかっただけに、正直なところ、期待はずれでした。

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クレーター湖 (Crater Lake)

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 以下の写真のように川面に上の景色が映し出され、メガネのようになっていました。
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 以下の写真は、マリオン展望台に行く途中で撮影したクレーター湖です。
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マリオン展望台 (Marions Lookout)

 マリオン展望台 (Marions Lookout) の頂上に行くまでは、まずまずきつい坂を上る必要があります。
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 頂上は、以下の写真のような感じです。
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 以下の写真は、頂上からの眺めです。タブ湖、リラ湖、ウォンバットプールなどを見ることができます。 
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ウォンバットプール (Wonbat Pool)

 以下の写真は、ウォンバットプールに行く途中で撮影したリラ湖とタブ湖です。
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 以下の写真は、ウォンバットプール (Wonbat Pool) ですが、このウォンバットプールは、なかなか趣がありました。赤い色も特徴的です。
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リラ湖 (Lake Lilla)

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タブ湖周遊ルート (Dove Lake Circuit)

 以下の写真は、タブ湖を各所から撮影した写真です。
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 以下の写真は「クレイドル山=セント・クレア湖国立公園」(Cradle Mountain-Lake St Clair National Park) の写真でよく見る代表的な風景の写真です。
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 以下の写真は、Glacier Rock から撮影した写真です。
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 いい感じで、雲も流れていました。
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 最後は、タブ湖駐車場近くの有名な撮影スポットから撮影した写真です。
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ウォーキングトレイルは、「タブ湖周遊ルート」(Dove Lake Circuit) だけでなく、ぜひ「クレーター湖とウォンバットプール」(Crater Lake & Wonbat Pool) も歩いてみてください !!

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 「クレイドル山=セント・クレア湖国立公園」(Cradle Mountain-Lake St Clair National Park) の代表的なウォーキングトレイルとしては、「タブ湖周遊ルート」(Dove Lake Circuit) と「クレーター湖とウォンバットプール」(Crater Lake & Wonbat Pool) の2つがあります。

 「タブ湖周遊ルート」(Dove Lake Circuit) は、タブ湖を1周するもっとも人気のあるウォーキングコースで、所要時間も約2時間30分で回ることができます。しかも、タブ湖駐車場からすぐのところにあり、アクセスもしやすいところにあります。

 一方「クレーター湖とウォンバットプール」(Crater Lake & Wonbat Pool) は、所要時間が3時間ほどかかるほか、高低差もあるちょっときついウォーキングコースですが、その分、素晴らしい景色を楽しむことができるコースです。

 前述のように、私が「クレイドル山=セント・クレア湖国立公園」(Cradle Mountain-Lake St Clair National Park) で散策したウォーキングトレイルは、「クレーター湖とウォンバットプール」(Crater Lake & Wonbat Pool) と「タブ湖周遊ルート」(Dove Lake Circuit) を組み合わせたルートです。

 具体的には、Ronny Creek から出発し、Overland Track、Crater Falls、Boat Shed、Crater Lake、Marions Lookout、Wombat Pool、Lake Lilla、Dove Lake Circuit、Glacier Rock といった順で散策しました。

 ところで、この日 (2016年3月3日) は、1組だけ日本人のツアーグループに遭遇しました。まさか日本人と出会うとは思いもしませんでしたのでとてもびっくりしました (なお、どこのツアー会社のツアーなのか伺ったところ、阪急交通社のツアーご一行様でした)。もっとも、日本人ご一行様と遭遇したのは「タブ湖周遊ルート」(Dove Lake Circuit) で、おそらくツアーでは「タブ湖周遊ルート」しか歩くことはないと思います。

 しかし、実際に2つのウォーキングコースを歩いてみた実感として、体力に問題がないのであれば、「タブ湖周遊ルート」(Dove Lake Circuit) と「クレーター湖とウォンバットプール」(Crater Lake & Wonbat Pool) の両方とも歩くことをオススメしておきます。

Best wishes to you !!


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