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 以下は、イタリアの首都ローマにあるイタリアとバチカン市国の世界遺産「ローマ歴史地区、教皇領とサン・パオロ・フオーリ・レ・ムーラ大聖堂」(Historic Centre of Rome, the Properties of the Holy See in that City Enjoying Extraterritorial Rights and San Paolo Fuori le Mura) です。

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イタリアとバチカン市国の世界遺産「ローマ歴史地区、教皇領とサン・パオロ・フオーリ・レ・ムーラ大聖堂」とは?

 イタリアとバチカン市国の世界遺産「ローマ歴史地区、教皇領とサン・パオロ・フオーリ・レ・ムーラ大聖堂」(Historic Centre of Rome, the Properties of the Holy See in that City Enjoying Extraterritorial Rights and San Paolo Fuori le Mura)  は、紀元前1世紀から紀元3世紀のローマ帝国の遺構を中心とする、都市の長い歴史を伝える遺跡や建造物が残る地域です。

 伝説では、オオカミにと育てられた双子のロムルスとレムスのうち、兄のロムルスが紀元前753年にパラティーノの丘にローマを築いたとされています。なお、ローマの名は、そのロムルスに因んでいます。

 紀元前10世紀頃からこの地に人々が住み始めると、ローマは、都市国家を経て、紀元前509年に共和制国家となり、紀元前270年頃にはイタリア半島全土を制圧して地中海の覇権を握りました。

 紀元前27年にアウグストゥスを初代皇帝とする帝政が始まると、歴代の皇帝は首都ローマに凱旋門や劇場、浴場、神殿、円形競技場などを次々に建築し、現在も残る建造物群が立ち並ぶようになりました。

 一方、紀元313年にコンスタンティヌス帝がキリスト教を公認すると、キリスト教文化が繁栄し、教皇の住むカトリック教会の中心地としてキリスト教の聖堂群が建てられました。

 なお、当初は、1980年にローマ帝国最盛期に建てられた遺構が大部分を占めるアウレリアヌスの城壁内が世界遺産に登録されていましたが、1990年にウルバヌス8世の築いた城壁内にまで登録範囲が拡大されました。そこには、ローマ帝国の発祥の地とされるパラティーノの丘などの7つの丘や、コロッセオ、パンテオンなどのほか、サン・パオロ・フオーリ・レ・ムーラ大聖堂、サンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂、サン・ジョヴァンニ・イン・ラテラーノ大聖堂など、バチカン市国直轄の3つの聖堂も含まれています。

【参考文献】
 世界遺産検定事務局『すべてがわかる世界遺産大事典 <下>』(世界遺産アカデミー、2012年)

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「ローマ歴史地区、教皇領とサン・パオロ・フオーリ・レ・ムーラ大聖堂」の主要なスポット

 イタリアとバチカン市国の世界遺産「ローマ歴史地区、教皇領とサン・パオロ・フオーリ・レ・ムーラ大聖堂」(Historic Centre of Rome, the Properties of the Holy See in that City Enjoying Extraterritorial Rights and San Paolo Fuori le Mura) を構成する資産の中で、主要なスポットとしては、以下のようなものがあげられます。

<ローマ歴史地区の主要なスポット>


<主要なスポット>
  1. フォロ・ロマーノ (Foro Romano)
  2. パラティーノの丘 (Monte Palatino)
  3. コロッセオ (Colosseo)
  4. パンテオン (Pantheon)
  5. コンスタンティヌス帝の凱旋門 (Arco di Costantino)
  6. サン・ジョヴァンニ・イン・ラテラーノ大聖堂 (San Giovannni in Laterano)
  7. サンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂 (Santa Maria Maggiore)
  8. サン・パオロ・フオーリ・レ・ムーラ大聖堂 (Basilica di San Paolo fuori le mura)
  9. カラカラ浴場 (Terme di Caracalla)
 以下では、これらの中で私が訪問した 8.以外のところをご紹介いたします。

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フォロ・ロマーノ (Foro Romano)

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 8本の円柱は、ローマの農業神サトゥルヌスの神殿です。
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 以下は、セヴェルス帝の凱旋門です。
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 以下は、火の神、ヴェスタの神殿です。この神殿に燃える火は、ローマの生命を象徴する不断の聖火とされたそうです。
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 以下は、ローマに現存する最古の凱旋門、ティトゥス帝の凱旋門です。
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 以下は、パラティーノの丘 (Monte Palatino) から撮影した全体がちょっとわかる写真です。
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 雄大なアーチを描いている建物は、マクセンティウスのバシリカ (Basilica di Massenzio) です。
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 以下は、夕暮れ前に再度訪問して撮影した写真です。
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 フォロ・ロマーノ (Foro Romano) は、「ローマ市民の広場」を意味する古代の公共広場です。ローマ市民の生活の中心の場であり、政治的な演説や集会、祭り、皇帝たちの凱旋行進などが行われました。

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パラティーノの丘 (Monte Palatino)

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 パラティーノの丘 (Monte Palatino) は、古代ローマ共和政期の高級住宅地で、帝政期は皇帝たちが宮殿を建設した地です。

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コロッセオ (Colosseo)

 以下は、2010年8月13日に撮影した写真です。
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 以下は、コロッセオの内部です。
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 以下は、再度、コロッセオの外から撮影した写真です。
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 以下は、2010年8月21日に撮影した写真です。
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 コロッセオ (Colosseo) は、ヴェスパシアヌス帝の命により紀元80年に完成した円形闘技場です。当時は収容人数5万人以上を誇り、猛獣と剣闘士、または、剣闘士同士の壮絶な戦いが見せ物にされたそうです。

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パンテオン (Pantheon)

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 パンテオン (Pantheon) は、ミケランジェロが「天使の設計」と称賛した万神殿です。なお、Pan とは「すべて」の意味で、theon とは「神」の意味で、ローマの全ての神に捧げるべく、紀元前27年から25年にかけて、アグリッパが創建し、紀元118年にハドリアヌスによって再建されました。

 建物の正面には、古代ギリシア建築を感じさせる堂々とした柱が並んでいます (1枚目の写真)。また、内部の丸天井の頂上には、直径9mの天窓が開き、差し込む光がモザイクの床を照らして荘厳な雰囲気を醸し出しています。

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コンスタンティヌス帝の凱旋門 (Arco di Costantino)

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 コンスタンティヌス帝の凱旋門 (Arco di Costantino) は、高さ28mを誇る堂々とした凱旋門です。315年、ミルヴィオ橋の勝利を記念して、ローマ元老院と市民により建てられたものです。

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サン・ジョヴァンニ・イン・ラテラーノ大聖堂 (San Giovannni in Laterano)

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 サン・ジョヴァンニ・イン・ラテラーノ大聖堂 (San Giovannni in Laterano) は、初めてキリスト教を公認したコンスタンティヌス帝が314年に建設し、法王に寄進したものです。

 現在の教会は、17世紀にバロックの代表的な建築家ボッロミーニによって大改築がなされたもので、正面上部には、ガリレオによる高さ6mのキリストと聖人の像が並んでいます (1枚目の写真)。

 教会の隣のラテラーノ宮殿は、アヴィニョンに幽閉されるまで歴代の法王の従虚であったところです。そして、この宮殿の斜め前の建物には「聖なる階段」と呼ばれる28段の階段があります。この階段は、十字架に架けられる前にキリストが使ったもので、エルサレムから運ばれたものだそうです。そのため、常にたくさんの敬虔な信者がお祈りを捧げながら膝で階段を上っています (最後の写真)。

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サンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂 (Santa Maria Maggiore)

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 サンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂 (Santa Maria Maggiore) は、テルミニ駅の左側カヴール通りの500m先、階段を上った上った高台に建つ教会です。伝説によれば、4世紀当時の法王リベリウスの夢に聖母マリアが現れ、「今晩雪の降ったところに教会を建てよ」と命じられ、その時は8月であったにもかかわらずこの場所に雪が降ったそうです。

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カラカラ浴場 (Terme di Caracalla)

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 カラカラ浴場 (Terme di Caracalla) は、紀元217年にカラカラ帝が市民のために建築した巨大な公衆浴場です。当時は、広い敷地内に、散歩場、体育館、礼拝堂、図書館が置かれ、人々の社交場としての役割を果たしていたそうです。

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イタリアとバチカン市国の世界遺産「ローマ歴史地区、教皇領とサン・パオロ・フオーリ・レ・ムーラ大聖堂」は見どころ満載!!

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 以上からお分りいただけますように、イタリアとバチカン市国の世界遺産「ローマ歴史地区、教皇領とサン・パオロ・フオーリ・レ・ムーラ大聖堂」は本当に見どころ満載であると思います。都市の長い歴史を伝える遺跡や建築物が残る世界遺産をぜひ味わってみてください。

Best wishes to you !!

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