2024年8月16日から18日にかけまして、インドネシアのボロブドゥールに滞在していたわけですが、ボロブドゥールでは、8月17日に、インドネシアの世界遺産「ボロブドゥール寺院遺跡群」(Borobudur Temple Compounds) を訪問してきました。
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以上の地図からもお分かりいただけますように、ボロブドゥール寺院遺跡群 (Borobudur Temple Compounds) は、インドネシアのジャワ島の中部に位置しています。
<ジョグジャカルタ ⇨ ボロブドゥール>
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以下では、ボロブドゥール寺院遺跡群 (Borobudur Temple Compounds) の中で、私が実際に訪問したボロブドゥール寺院 (Candi Borobudur)、パウォン寺院 (Candi Pawon)、ムンドゥー寺院 (Candi Mendut) をご紹介いたします。
中庭には、未修復のレリーフも並んでいます。
博物館の内部です。
ボロブドゥール博物館 (Archaelogical Museum) は、ボロブドゥールからの出土品を展示する考古学博物館です。なお、Archaelogical とは「考古学の」という意味です。
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ボロブドゥール寺院遺跡群 (Borobudur Temple Compounds) の場所
以上の地図からもお分かりいただけますように、ボロブドゥール寺院遺跡群 (Borobudur Temple Compounds) は、インドネシアのジャワ島の中部に位置しています。
<ジョグジャカルタ ⇨ ボロブドゥール>
ボロブドゥール寺院遺跡群 (Borobudur Temple Compounds) を訪問するという場合、多くの方は、ジョグジャカルタからアクセスするのが一般的であると思います。バスで移動する方法もありますが、私は、Grab を利用してタクシーで移動しました。
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ボロブドゥール寺院遺跡群 (Borobudur Temple Compounds) とは?
インドネシアのジャワ島中部に位置する「ボロブドゥール寺院遺跡群」(Borobudur Temple Compounds) は、770年頃から820年頃にかけて、仏教を信仰するシャトレンドラ朝 (Wangsa Sailendra) によって築かれた、世界最大規模を誇る仏教寺院の石造遺跡群です。この王朝は、約100年ほどしか続かず、滅亡とともに寺院群も荒廃して行きましたが、1814年に遺跡群が発見されて注目を浴びることとなりました。
ボロブドゥール寺院遺跡群の中で中心的な寺院は、自然の丘を利用してさらに盛り土をし、土を覆うように切石を積み上げて建造されたピラミッド状のボロブドゥール寺院 (Candi Borobudur) です。ボロブドゥール寺院は、最も下に一辺約120mの基壇があり、その上に5層の方形壇、さらにその上に3層の円形壇があり、全体で9層の階段ピラミッド状の構造となっています。頂上には、釣鐘形のストゥーパがそびえ立っています。
なお、ボロブドゥール寺院の構造は、大乗仏教の宇宙観である「三界」を表していて、基壇は「欲界」、方壇は「色界」、円壇は「無色界」を示すとされているそうです。また、回廊の壁面には、仏教にまつわる絵物語が1,300面のレリーフで表現されていて、時計回りに展開するストーリーは、仏陀の一生や仏教の教えを伝えています。
ボロブドゥール寺院から東側1,755mの位置には「パウォン寺院」(Candi Pawon)、さらに東へ1,165m行った場所には「ムンドゥー寺院」(Candi Mendut) があり、これら3つの寺院が、1991年に「ボロブドゥール寺院遺跡群」(Borobudur Temple Compounds) として、ユネスコの世界遺産 (文化遺産) に登録されました。なお、これら3つの寺院は、一直線上に並んでいます。
<ボロブドゥール寺院、パウォン寺院、ムンドゥー寺院の位置>
ボロブドゥール寺院遺跡群の中で中心的な寺院は、自然の丘を利用してさらに盛り土をし、土を覆うように切石を積み上げて建造されたピラミッド状のボロブドゥール寺院 (Candi Borobudur) です。ボロブドゥール寺院は、最も下に一辺約120mの基壇があり、その上に5層の方形壇、さらにその上に3層の円形壇があり、全体で9層の階段ピラミッド状の構造となっています。頂上には、釣鐘形のストゥーパがそびえ立っています。
なお、ボロブドゥール寺院の構造は、大乗仏教の宇宙観である「三界」を表していて、基壇は「欲界」、方壇は「色界」、円壇は「無色界」を示すとされているそうです。また、回廊の壁面には、仏教にまつわる絵物語が1,300面のレリーフで表現されていて、時計回りに展開するストーリーは、仏陀の一生や仏教の教えを伝えています。
ボロブドゥール寺院から東側1,755mの位置には「パウォン寺院」(Candi Pawon)、さらに東へ1,165m行った場所には「ムンドゥー寺院」(Candi Mendut) があり、これら3つの寺院が、1991年に「ボロブドゥール寺院遺跡群」(Borobudur Temple Compounds) として、ユネスコの世界遺産 (文化遺産) に登録されました。なお、これら3つの寺院は、一直線上に並んでいます。
<ボロブドゥール寺院、パウォン寺院、ムンドゥー寺院の位置>
【参考文献】
世界遺産検定事務局『すべてがわかる世界遺産大事典<上>』(世界遺産アカデミー、2012年)
地球の歩き方編集室『地球の歩き方 インドネシア 2020〜21年版』(ダイヤモンド社、2020年)
以下では、ボロブドゥール寺院遺跡群 (Borobudur Temple Compounds) の中で、私が実際に訪問したボロブドゥール寺院 (Candi Borobudur)、パウォン寺院 (Candi Pawon)、ムンドゥー寺院 (Candi Mendut) をご紹介いたします。
ボロブドゥール史跡公園 (Borobudur Archaelogical Park Complex)
ボロブドゥール史跡公園 (Borobudur Archaelogical Park Complex) には、ボロブドゥール寺院 (Candhi Borobudur) のほか、ボロブドゥール博物館 (Archaelogical Museum) やサムドララクサ・シップ博物館 (Samudraraksa Ship Museum) などがあります。
なお、ボロブドゥール寺院はもちろん、ボロブドゥール博物館やサムドララクサ・シップ博物館を訪問するにも、ボロブドゥール史跡公園のチケットが必要となります。私は、当初、ボロブドゥールに到着した日 (8月16日) にこららの博物館を訪問するつもりでしたが、ボロブドゥール史跡公園のチケットが8月17日のものであったため、この日は訪問することができませんでした。
ボロブドゥール史跡公園のチケットですが、遺跡の上に登りたいという場合には、事前にネットで購入することが必須であると思います。当日にチケットを購入することも可能ですが、ほぼ遺跡には登ることができないチケットしか購入できないと思います。
また、ボロブドゥール史跡公園内のマップですが、プランバナン同様、ここでも日本語版は売り切れでした (下記の写真) が、プランバナンとは異なり英語版はありました。
以下では、ボロブドゥール史跡公園で私が実際に訪問したところをご紹介いたします。
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なお、ボロブドゥール寺院はもちろん、ボロブドゥール博物館やサムドララクサ・シップ博物館を訪問するにも、ボロブドゥール史跡公園のチケットが必要となります。私は、当初、ボロブドゥールに到着した日 (8月16日) にこららの博物館を訪問するつもりでしたが、ボロブドゥール史跡公園のチケットが8月17日のものであったため、この日は訪問することができませんでした。
ボロブドゥール史跡公園のチケットですが、遺跡の上に登りたいという場合には、事前にネットで購入することが必須であると思います。当日にチケットを購入することも可能ですが、ほぼ遺跡には登ることができないチケットしか購入できないと思います。
また、ボロブドゥール史跡公園内のマップですが、プランバナン同様、ここでも日本語版は売り切れでした (下記の写真) が、プランバナンとは異なり英語版はありました。
以下では、ボロブドゥール史跡公園で私が実際に訪問したところをご紹介いたします。
ボロブドゥール寺院 (Candi Borobudur)
ボロブドゥール寺院 (Candi Borobudur) に登るという場合、時間ごとに人数制限がかけられていて (1時間につき150人)、インフォメーションセンター前から決められたグループごとに移動することになります。なお、私は、事前にネットで、最終のSection8 (午後4時から) のものに申し込みました。
ちなみに、ボロブドゥール寺院に登るという場合、写真のような草履に履き替える必要があります。
一緒に行動するグループが発表され、いよいよボロブドゥール寺院へと向かいます。
遺跡の上に登る前に、ガイドさんから、基壇のところで描かれているレリーフについての説明を受けました。このレリーフには、煩悩に支配された「欲界」に住む人間の姿が描かれていて、享楽に対する仏教的な戒め「因果応報」の意味が込められているそうです。以下の写真は、基壇に描かれている、因果応報を説いた「醜悪な顔」のレリーフです。
以下は、基壇のところに描かれているレリーフです。
それぞれのレリーフをアップで撮影してみました。
その後、いよいよ遺跡の上に登ることとなりましたが、ここからはチケットを持っているものしか登ることができないほか、グループごとに入場することとなります。
寺院に入場して、まずは、ブッダの物語が描かれている第1回廊のところでガイドさんから説明を受けました。ただ、個人的には、「ブッダの生涯」が描かれている第1回廊をじっくりと味わいたかったのですが、あくまでもグループ行動が求められ、結局、第1回廊のごく一部しか鑑賞することができませんでした。個人的には、じっくりと個人で第1回廊を回りたかったのですが、残念です。
そして、いよいよメインとなる、ストゥーパが乱立する円壇へと移動しました。なお、あえて最終の午後4時からのツアーに予約したのは、言うまでもなく、サンセットを楽しむためです。
遺跡から降りた後は、各自解散となりました。ただ、私は、最後の見納めとして、遺跡を1周してきました。
ちなみに、ボロブドゥール寺院に登るという場合、写真のような草履に履き替える必要があります。
一緒に行動するグループが発表され、いよいよボロブドゥール寺院へと向かいます。
遺跡の上に登る前に、ガイドさんから、基壇のところで描かれているレリーフについての説明を受けました。このレリーフには、煩悩に支配された「欲界」に住む人間の姿が描かれていて、享楽に対する仏教的な戒め「因果応報」の意味が込められているそうです。以下の写真は、基壇に描かれている、因果応報を説いた「醜悪な顔」のレリーフです。
以下は、基壇のところに描かれているレリーフです。
それぞれのレリーフをアップで撮影してみました。
その後、いよいよ遺跡の上に登ることとなりましたが、ここからはチケットを持っているものしか登ることができないほか、グループごとに入場することとなります。
寺院に入場して、まずは、ブッダの物語が描かれている第1回廊のところでガイドさんから説明を受けました。ただ、個人的には、「ブッダの生涯」が描かれている第1回廊をじっくりと味わいたかったのですが、あくまでもグループ行動が求められ、結局、第1回廊のごく一部しか鑑賞することができませんでした。個人的には、じっくりと個人で第1回廊を回りたかったのですが、残念です。
そして、いよいよメインとなる、ストゥーパが乱立する円壇へと移動しました。なお、あえて最終の午後4時からのツアーに予約したのは、言うまでもなく、サンセットを楽しむためです。
遺跡から降りた後は、各自解散となりました。ただ、私は、最後の見納めとして、遺跡を1周してきました。
ボロブドゥール寺院 (Candi Borobudur) は、たしかに見どころも多いとは思うのですが、前述のように、遺跡に登ることができる人数が制限されている (1時間150人) ほか、グループで行動することが求められ、個人で自由に回ることができないと言うことで、個人的には、必ずしも満足感が高いわけではありませんでした。
ボロブドゥール博物館 (Archaelogical Museum)
時系列としては前後しますが、ボロブドゥール寺院 (Candi Borobudur) を訪問する前に、ボロブドゥール博物館 (Archaelogical Museum) を訪問してきました。ただ、観光客は、私一人のみでした。

博物館の内部です。
ボロブドゥール博物館 (Archaelogical Museum) は、ボロブドゥールからの出土品を展示する考古学博物館です。なお、Archaelogical とは「考古学の」という意味です。
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ボロブドゥール史跡公園の外側にある遺跡
時系列としては前後しますが、ボロブドゥール史跡公園 (Borobudur Archaelogical Park Complex) を訪問する前の午前中に、ムンドゥー寺院 (Candi Mendut)、パウォン寺院 (Candi Pawon) の順に、訪問してきました。
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ボロブドゥール寺院遺跡群 (Borobudur Temple Compounds)
以上のように、インドネシアの世界遺産「ボロブドゥール寺院遺跡群」(Borobudur Temple Compounds) は、個人で自由に遺跡を回ることはできないものの、古代遺跡に興味がある方であれば、まずまず楽しむことができるのではないかと思います。
なお、ボロブドゥールへは、ジョグジャカルタから日帰りで訪問する方が多いように思いますが、サンセットやサンライズを楽しみたいという場合には、ボロブドゥールで1泊してもいいのではないかと思います。
もっとも、古代遺跡を楽しむ (じっくりと味わる) という場合、ボロブドゥール寺院遺跡群よりも、カンボジアの世界遺産「アンコールの遺跡群」(Angkor)、タイの世界遺産「古都アユタヤ」(Historic City of Ayutthaya) とか、同じく、タイの世界遺産「古代都市スコータイと周辺の古代都市群」(Historic Town of Sukhothai and Associated Historic Towns) の方が楽しむことができるように思いますが、これはあくまでも個人の意見です。
なお、ボロブドゥールへは、ジョグジャカルタから日帰りで訪問する方が多いように思いますが、サンセットやサンライズを楽しみたいという場合には、ボロブドゥールで1泊してもいいのではないかと思います。
もっとも、古代遺跡を楽しむ (じっくりと味わる) という場合、ボロブドゥール寺院遺跡群よりも、カンボジアの世界遺産「アンコールの遺跡群」(Angkor)、タイの世界遺産「古都アユタヤ」(Historic City of Ayutthaya) とか、同じく、タイの世界遺産「古代都市スコータイと周辺の古代都市群」(Historic Town of Sukhothai and Associated Historic Towns) の方が楽しむことができるように思いますが、これはあくまでも個人の意見です。
Best wishes to you !!
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