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 2024年8月27日は、韓国のソウルから慶州に移動したわけですが、慶州では、国立慶州博物館 (Gyeongju National Museum : 국립경주박물관) を訪問してきました。

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国立慶州博物館 (국립경주박물관) の場所




 以上の地図からもお分かりいただけますように、国立慶州博物館 (국립경주박물관) は、韓国の慶州にあります。

<ソウル駅 ⇨ 新慶州駅>


 国立慶州博物館のある慶州へは、ソウルから高速鉄道を利用して新慶州駅まで移動するのが一般的であると思います。そして、新慶州駅から国立慶州博物館へは、バスで移動することになると思います。

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国立慶州博物館 (국립경주박물관) とは?

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 国立慶州博物館 (국립경주박물관) は、韓国の世界遺産「慶州歴史地域」(Gyeongju Historic Areas) の中にある博物館で、ソウルの国立中央博物館に次いで韓国で2番目の規模を誇る博物館です。

 国立慶州博物館は、古都新羅の文化遺産を現代に保存する目的で1945年に設立され、遺物や仏教美術の工芸品をはじめ、墓から発掘された金冠、装飾物などが展示されています。なお、常設展示は、新羅歴史館、新羅美術館、月池館、屋外展示の4箇所があります。

 この博物館で有名な作品としては、国宝にも指定されている、天馬塚から出土した金冠、聖徳大王の神鐘、味鄒王陵地区の土偶装飾の壷などが有名です。

【参考文献】
 地球の歩き方編集室『地球の歩き方 韓国 2023〜24年版』(ダイヤモンド社、2023年)

【関連記事】国立中央博物館 (국립중앙박물관) のオススメ作品と見どころ


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国立慶州博物館 (국립경주박물관) のオススメ作品

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 以下では、国立慶州博物館 (국립경주박물관) の常設展示である、新羅歴史館、新羅美術館、月池館、屋外展示の順に、オススメの作品をご紹介いたします。

新羅歴史館 (Silla History Exhibition Hall)

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 新羅歴史館は、紀元前57年から紀元後935年まで朝鮮半島南東部にあった国家、千年王国・新羅に触れることができる展示館で、新羅千年の胎動を紹介している第1展示室、新羅の黄金文化にスポットを当てている第2展示室、三国統一と大いに隆盛した統一新羅の文化を紹介している第3展示室(3a、3b)、菊隠・李養璿博士の寄贈文化財を展示している菊隠記念室からなります。以下、新羅歴史館でおすすめの作品をご紹介いたします。

  <第1展示室>
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  <第2展示室>
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土偶装飾長頸壷 (国宝)

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 第1展示室では、遥か昔旧石器時代から5世紀末に新羅が古代国家としての体制を築くまでの期間が展示されていますが、第1展示室で展示されているもっとも有名な展示品は、味鄒王陵地区の「土偶装飾長頸壷」(国宝) です。

黄金宝剣 (宝物)

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 第2展示室は、新羅が黄金の国であったこと、そして支配者にとって黄金=権力の象徴であったことがわかる展示室となっています。以上の作品は、第2展示室で展示されている「黄金宝剣」(宝物) です。

金冠 (天馬塚) (国宝)

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 以上は、第2展示室の主な展示品でもある、天馬塚から出土した「金冠」(国宝) です。

人面文軒丸瓦 (宝物)

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 以上は、第3展示室で展示されている「人面文軒丸瓦」(宝物) です。

陶器騎馬人物形角杯 (国宝)

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 以上は、菊隠記念室で展示されている「陶器騎馬人物形角杯」(国宝) です。

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新羅美術館 (Silla Art Exhibition Hall)

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 新羅美術館は、新羅のきらびやかな美術文化と歴史をご覧いただける展示館です。1階の仏教彫刻室では、新羅の仏教彫刻の美しさと多彩な視覚的特徴を「歴史」「伝説」「浄土」の3つのテーマで紹介しています。2階の仏教寺院室では、新羅最大の寺だった皇龍寺のほか、芬皇寺、感恩寺、四天王寺などから出土した舎利荘厳具、瓦、煉瓦[塼]などが展示されています。
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 以下では、新羅美術館 (Silla Art Exhibition Hall) でオススメの作品をご紹介いたします。

異次頓殉教碑

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 仏教彫刻の第1室の展示室に入ると、入口から近いところに異次頓殉教碑が展示されています。

石造弥勒如来三尊像 (長倉谷)

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 仏教彫刻の第2室では、「赤ちゃん仏」の愛称で親しまれている慶州南山長倉谷弥勒如来三尊像が展示されています。

金銅薬師如来立像 (栢栗寺)

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 仏教彫刻の第3室「薬師如来の浄土」では、ドーム型の天井をもつ八角形の聖所のような空間を作り、栢栗寺薬師如来像が展示されています。

石塔舎利荘厳具 (感恩寺)

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 仏教寺院室では、感恩寺西塔舍利荘厳具 (宝物) が展示されています。

四天王寺緑釉神将像壁塼

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 仏教寺院室では、四天王寺緑釉神将像壁塼も展示されています。

鴟尾 (皇龍寺)

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 新羅美術館の2階のところでは、鴟尾 (皇龍寺) が展示されています。

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月池館 (Wolji Exhibition Hall)

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 月池館 (Wolji Exhibition Hall) では、金銅板仏像 (宝物) 、金銅燭鋏 (宝物) などが展示されているのですが、この日は、上記の写真のように、残念ながらリノベーションのため閉館でした。

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屋外展示場 (Outdoor Exhibition Hall)

 国立慶州博物館の庭園には、梵鐘・石塔・石仏・石灯・碑石を支える台石・殿閣の基壇部材などの石造品約1,300点が展示されていますが、代表的な展示品は、以下の2つでしょうか?

聖徳大王の神鐘

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 この鐘は、新羅第35代景徳王が崩御した父親の聖徳大王の偉業を崇め奉るために造り始めたもので、景徳王の太子である恵恭王によって771年に完成されたそうです。

高仙寺址三層石塔

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 以上は、統一新羅初期の高仙寺址三層石塔 (国宝) です。

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【古都新羅の文化遺産を現代に保存する博物館】国立慶州博物館 (국립경주박물관)

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 以上のように、国立慶州博物館 (국립경주박물관) は、新羅の貴重な展示物が多数展示されており、まさに「古都新羅の文化遺産を現代に保存する博物館」であると思います。当初は、さほど期待していなかったのですが、予想外に充実しており、美術館・博物館が好きな方であれば、かなり楽しむことができると思います。韓国の慶州を訪問する機会に恵まれた際には、ぜひ国立慶州博物館も訪問してみてください。

Best wishes to you !!

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