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石窟庵と仏国寺 (석굴암과 불국사) の場所
石窟庵と仏国寺 (ソックラムとプルグクサ : 석굴암과 불국사) は、韓国の慶州にあります。石窟庵と仏国寺のある慶州へは、ソウルから高速鉄道を利用して新慶州駅まで移動するのが一般的であると思います。
<ソウル駅 ⇨ 新慶州駅>
そして、新慶州駅から石窟庵と仏国寺へは、バスで移動することになると思いますが、まず仏国寺に到着することとなります。
<新慶州駅 ⇨ 仏国寺>
石窟庵へ行くには、仏国寺でバスを乗り換えて、石窟庵に行くことになります。
<仏国寺 ⇄ 石窟庵>
韓国東南部に位置する慶州 (キョンジュ) は紀元前57年から新羅の首都金城として栄えた街ですが、その慶州の吐含山 (トハムサン) の山麓にあるのが「石窟庵と仏国寺」(ソックラムとプルグクサ : 석굴암과 불국사) です。石窟庵と仏国寺は、新羅が残した仏教芸術及び極東の仏教芸術を代表する傑作とされています。
石窟庵と仏国寺を造営したのは、統一新羅中期の宰相を務めた金大城 (キム・デソン : 김대성) です。金は、751年、前世の父母のために石窟庵を、現世の父母のために仏国寺の建立を開始したと伝えられています。
吐含山の山頂近くにある「石窟庵」(ソックラム : 석굴암)は、地界を表す木造で方形の前室と、天界を表す石造でドーム型の主室から成っています。主室には、高さ3.45mの本尊、如来坐像が安座していますが、新羅時代の仏教美術の最高傑作とされています。
吐含山の山麓にある「仏国寺」(プルグクサ : 불국사) は、774年の完成当時は現在の10倍の規模を誇っていたそうですが、1592年に豊臣秀吉が朝鮮に攻め入った「文禄の役」の際に、主要な部分が焼き払われてしまったそうです。本殿である大雄殿には、釈迦三尊仏 (釈迦牟尼、文殊菩薩像、普賢菩薩) が安置されています。
石窟庵と仏国寺 (석굴암과 불국사) は、1995年に、「石窟庵と仏国寺」(Seokguram Grotto and Bulguksa Temple) として、ユネスコの世界遺産 (文化遺産) に登録されました。
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仏国寺 (プルグクサ : 불국사) の正門 (一柱門) 付近では、世界遺産の石碑もあります。

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青雲橋・白雲橋 (청운교・백운교) は、大雄殿に向かう紫霞門を結ぶ橋で、橋の下の一般人の世界と、橋の上の仏の世界とを繋ぐ象徴的な意味を持っています。なお、上段の16段が白雲橋で、下段の17段が青雲橋です。国宝に指定されています。

蓮華橋・七宝橋 (연화교・칠보교) は、俗世の人々が踏む橋ではなく、極楽浄土を悟った人だけが行き来できる橋であると伝えられています。青雲橋・白雲橋と同じ形式の石橋ですが、規模は小さめです。なお、これも国宝に指定されています。
仏国寺の本殿である大雄殿 (대웅전) は、釈迦如来仏を祀る法堂で、創建時の基壇や石灯篭などの石造物が保存されています。仏国寺の本殿である大雄殿には、釈迦三尊仏 (釈迦牟尼、文殊菩薩像、普賢菩薩) が安置されています。

石造の多宝塔は、新羅時代751年の作と推定されています。高さは10.4mあります。また、四面に階段が設置され、塔下部は四本の柱で支えられています。国宝に指定されています。

新羅時代の三層塔で、高さは8.2mあります。なお、塔中央部から世界最古級の木版印刷物である『無垢浄光陀羅尼経』(国宝) が発見されたことでも有名です。これも国宝に指定されています。

無説殿は、仏国寺で最初に造られた建物で、新羅文武王10年に王の命で建立され、「法華経」を抗議したと伝えられています。


毘盧殿では、世界をあまねく統率するという意味を持つ毘盧遮那仏を形象化した仏像が祀られています。
極楽殿では、高さ1.66mの阿弥陀如来が祀られています。
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<新慶州駅 ⇨ 仏国寺>
石窟庵へ行くには、仏国寺でバスを乗り換えて、石窟庵に行くことになります。
<仏国寺 ⇄ 石窟庵>
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石窟庵と仏国寺 (석굴암과 불국사) とは?

石窟庵と仏国寺を造営したのは、統一新羅中期の宰相を務めた金大城 (キム・デソン : 김대성) です。金は、751年、前世の父母のために石窟庵を、現世の父母のために仏国寺の建立を開始したと伝えられています。
吐含山の山頂近くにある「石窟庵」(ソックラム : 석굴암)は、地界を表す木造で方形の前室と、天界を表す石造でドーム型の主室から成っています。主室には、高さ3.45mの本尊、如来坐像が安座していますが、新羅時代の仏教美術の最高傑作とされています。
吐含山の山麓にある「仏国寺」(プルグクサ : 불국사) は、774年の完成当時は現在の10倍の規模を誇っていたそうですが、1592年に豊臣秀吉が朝鮮に攻め入った「文禄の役」の際に、主要な部分が焼き払われてしまったそうです。本殿である大雄殿には、釈迦三尊仏 (釈迦牟尼、文殊菩薩像、普賢菩薩) が安置されています。
石窟庵と仏国寺 (석굴암과 불국사) は、1995年に、「石窟庵と仏国寺」(Seokguram Grotto and Bulguksa Temple) として、ユネスコの世界遺産 (文化遺産) に登録されました。
【参考文献】
世界遺産検定事務局『すべてがわかる世界遺産大事典<上>』(世界遺産アカデミー、2012年)
世界遺産検定事務局『すべてがわかる世界遺産大事典<上>』(世界遺産アカデミー、2012年)
地球の歩き方編集室『地球の歩き方 韓国 2023〜24年版』(ダイヤモンド社、2023年)
石窟庵 (ソックラム : 석굴암)
前述のように、石窟庵 (ソックラム : 석굴암) へは、仏国寺からバスが出ています。そのバス停を降りて、お目当ての石窟庵へは、ちょっと山道を歩く必要があります。
上記の階段を上がってちょっと進むと、世界遺産の石碑があります。
世界遺産の石碑の近くには、以下のような門があります。
門をくぐってさらに山道を進むといよいよ石窟庵 (ソックラム : 석굴암) が見えてきます。


階段を登ると、石窟庵の石窟の説明文があります。

前述のように、「石窟庵」(ソックラム : 석굴암)は、地界を表す木造で方形の前室と、天界を表す石造でドーム型の主室から成っていて、主室には、高さ3.45mの本尊、如来坐像が安座していますが、残念ながら、内部の写真撮影禁止であったため、内部の写真はありません。そのため、方形の前室を外から撮影しました。












仏国寺 (プルグクサ : 불국사)
仏国寺 (불국사) の正門 (一柱門) 付近




正門 (一柱門) から天王門まで
正門 (一柱門) の門をくぐって天王門までの風景です。


そして、天王門です。


天王門のところには、両サイドに以下のような像がありました。




仏国寺 (불국사) でよく見る風景

青雲橋・白雲橋 (청운교・백운교)





蓮華橋・七宝橋 (연화교・칠보교)


大雄殿 (대웅전)

多宝塔 (불국사 다보탑)


釈迦塔


無説殿


観音殿


観音殿は、慈悲の象徴である観世音菩薩が祀られている聖殿です。観音殿は、正面3間、側面3間の正方形の建物で、内部には4つの内柱があり、多包式の四角い屋根になっています。
毘盧殿

極楽殿

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【新羅仏教建築を代表する韓国の世界遺産】石窟庵と仏国寺 (Seokguram Grotto and Bulguksa Temple)

以上のように、韓国の世界遺産「石窟庵と仏国寺」(Seokguram Grotto and Bulguksa Temple) は、新羅仏教建築を代表する韓国の世界遺産であり、新羅が残した仏教芸術及び極東の仏教芸術を代表する傑作を拝見することができます。そのため、新羅の歴史に興味がある方であれば、かなり楽しむことができると思います。韓国の慶州を訪問する機会に恵まれた際には、ぜひ「石窟庵と仏国寺」も訪問してみてください。
Best wishes to you !!
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