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南漢山城 (남한산성) の場所
以上の地図からもお分かりいただけますように、南漢山城 (남한산성) はソウルの郊外にあります。ソウルの中心部からは、地下鉄を5回くらい乗り継いで山城駅 (地下鉄8号線822) まで行き、そこからバスに乗って南漢山城 (終点) まで行きました。なお、地下鉄移動で1時間、バス移動で50分くらいかかりました。
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南漢山城 (남한산성) とは?

実際、南漢山城が整備され始めたのは、1621年に石城として改築工事を始めてからのようです。その後、1636年、清国が韓国に侵攻した丙子の役で、朝鮮王朝の第16代国王仁祖が兵士とともに南漢山城で篭城したものの、結局食糧不足で40日余りで城門を開いて降伏したそうです。このように、南漢山城は、朝鮮が清に屈服することになった舞台のようです。
本城は、1624年から1626年に統一新羅時代の城跡を基に築かれ、外城はその後の歳月の経過とともに数回にわたって増築されたため、三国時代から朝鮮時代まで各時代の築城技術の特徴を確認することができます。
戦後、1963年に南漢山城の城壁が国家史跡に指定され、1971年に南漢山城が京畿道立公園に指定されました。そして、南漢山城 (남한산성) は、2014年に、「南漢山城」(Namhansanseong) として、ユネスコの世界遺産 (文化遺産) に登録されました。
【参考文献】
地球の歩き方編集室『地球の歩き方 韓国 2023〜24年版』(ダイヤモンド社、2023年)
以下では、南漢山城 (남한산성) の中で、実際に私が訪問したところをご紹介いたします。
南漢山城 (남한산성) の行宮






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南漢山城 (남한산성) の城壁
山の上の城壁に行くまで







以上の写真からもお分かりいただけますように、山の上にある城壁のところまで行くには、かなり急な坂道を登る必要がありました。暑さの厳しい真夏に、これほどきつい思いをするとは全く考えていませんでした。ある程度、道は整備されていたものの、かなり疲れました。
城壁の風景
山の上の城壁のところまで到着するのが大変であったこともあり、城壁を見たときはちょっと感動しました。


城郭からは、ロッテワールドタワーを見ることもできます。




守禦将台 (수어장대)



将軍が直接戦場を観察しながら指揮した当時において、将台 (指揮所) は城内で一番高く指揮と観測が容易な所に設置したそうです。なお、韓国の城の将台は単層形態が主流ですが、南漢山城は2層楼閣形態です。南漢山城は広大ということで、当初は全部で5つの将台を設置したようですが、18世紀以前にすべて崩壊したそうです。その後、18世紀後半に西将台、南将台の2台を2層楼閣形態で再建しましたが、現存するのは西将台だけです。そのため、「守禦将台」(수어장대) という場合、西将台を指すようです。
右翼門 (西門)
西門は、山城北東にある門で、別名「右翼門」と呼ばれています。

以下は、門をくぐった反対側から撮影した右翼門 (西門) です。
右翼門 (西門) 近くの散策路です。
以下は、西門門楼です。






西門展望台



全勝門 (北門)


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【三国時代から朝鮮時代までの築城技術を見ることができる韓国の世界遺産】南漢山城 (Namhansanseong : 남한산성)

韓国の世界遺産「南漢山城」(남한산성) は、古い歴史と200以上の文化財、優れた自然環境が保存されているため、多くの観光客が訪れ、親しまれている場所となっています。また、大都市ソウルを眼下にできる絶景も魅力です。ソウルの中心部からはちょっと離れていて、ちょっとアクセスは大変かもしれませんが、ソウルを訪問する機会に恵まれた際には、ぜひ南漢山城も訪問してみてください。
Best wishes to you !!
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