2017年9月1日に渡米して、今日(2017年10月31日)でちょうど2ヵ月が経過しました。今日で在外研究生活の6分の1が経過したこととなります。以下、渡米2ヶ月を終えての現状を概観してみたいと思います。

1. 仕事について 

 2017年10月末締切の原稿ですが、かなり早い時期に先方の事務局に提出したのですが、掲載予定の某雑誌の編集委員会からかなりのコメントがなされ、そのコメントを踏まえて修正することに予想外の時間がかかりました。修正版の完成原稿を10月29日になんとか提出できたという次第です。

 なお、私の文章は「過激な表現」が多いらしいのですが、私個人としては全く意識していなかった(気付かなかった)ところですので、大変びっくりするとともに、今後は意識しながら文章を書かなければと実感したところです。普段なかなかこのようなご指摘をいただくことはありませんので、大変貴重な経験となりました。

 米国カリフォルニア大学サンタクルーズ校でプレゼンテーション(授業)をさせていただく2017年11月9日が近づいてきました。当日のパワーポイントの原稿はすでに完成させており(すでに原稿を先方に送付済み)、現在は、英語の発音の確認(本日10月31日に終了させることができました)や、実際のプレゼンの予行をしているほか、これから当日までに、質疑応答対策として想定問答集を作成できればと考えているところです。

 おそらく、質疑応答はうまく対応できない可能性が高いわけですが、であるからこそ、前半のプレゼンにつきましては、それなりのものができるようにしたいと考えているところです。当日は「なるようにしかならない」と覚悟を決める必要がありますが、その前に、できるだけの準備はしておきたいと思います。いわゆる「人事を尽くして天命を待つ」という話ですが、「天命を待つ」前提として「人事を尽くす」、すなわち「ともかくやれるだけのことはやっておく」ようにしたいと思います。

 一方、2017年10月20日から始まった研究会(CSLS Visiting Scholars Speaker Series)ですが、自分の「専門外」の話題であっても何か発言しないといけないような雰囲気がありますので、自分が報告しないときでも、事前に質問事項を考えたうえで研究会に臨む必要がありそうです。英語圏の人であれば何の問題もないと思いますが、英語圏以外の人にとってはかなりキツイところなのですが、何とかするしかありません。さっそく、11月3日に「試練」がやってきます。

 この研究会(CSLS Visiting Scholars Speaker Series)では次のセメスターで報告する予定なのですが、来年2月か3月となる可能性が高いので、米国カリフォルニア大学サンタクルーズ校でのプレゼンテーション結果を踏まえて、どのように対処すべきか「戦略」を練りたいと考えています。


2. 勉強場所について

 9月27日以降、Visiting Scholar Center(Visiting Scholar の部屋)および Law School Library を利用することができるようになったほか、専用のロッカーも利用することができるようになりましたので、現在、大学に行った日につきましては、だいたい Visiting Scholar Center で仕事をしています。

 Law School Library や Doe Library(メインライブラリー)で仕事をすることも考えたのですが、自由に使えるスペースが必ずしも広くないので、結局、Visiting Scholar Center で仕事をしています。

 Visiting Scholar Center では大変静かな環境が確保されており、勉強環境としてはかなり快適だと思います。ただし、別の言い方をすれば、Visiting Scholar Center の中で会話をするような雰囲気はほとんどなく、その結果、各国の Visiting Scholar と仲良くなるというのはなかなか難しいものがあります。現在のところ、日本人以外の Visiting Scholar で英語で話をするのは、北京大学の学生さんくらいです。

 現在のところ、月水金に大学に行くことが多いのですが、それ以外の日につきましては、自宅アパートでランチを済ませた後は、近くのカフェで仕事をしています。利用しているカフェですが、今のところ、だいたい Philz Coffee か Peet's Coffee の二択です。

 自宅アパートでも仕事ができることがわかったほか、わざわざ時間をかけて、しかも重い荷物を持って通勤するのも面倒かなぁと考えているところではありますが、気分転換も兼ねて週に3日くらいは、今後も大学に行くことを考えているところです。ただし、Visiting Scholar Center の中で声を出せるような雰囲気はないため、たとえば、プレゼンテーションの予行として声を出したいという場合には、Visiting Scholar Center で仕事をするのは難しいものがあります。その場合には、自宅アパートで仕事をするか、カフェで小声で仕事をするという感じでしょうか?


3. 英語の習得について

 10年前の時は4人共同の専用のオフィスが与えられていたわけですが、その結果として、大学で仕事をするというときは、英語を話さなければいけない環境でもありました。それに対して、今回は、無理して英語で会話をしなくてもなんとかなるという環境です。

 現在、英語で会話をする機会というと、所属する Center の研究会に参加したときくらいなわけですが、そのときでも、ブラジル人のJさん、中国人のLさん、オランダ人のMさん・Sさん夫妻とちょっと会話をするくらいです。ただ、それでも、なかなか適切な英語が出てこず、以上の方々にはかなりご迷惑をおかけしているということで、日々歯痒い思いをしているところです。

 以上の方々は、私の英語能力が低いことをわかったうえで、それでも話しかけてきてくださるわけですので、間違いなく優しい方々ということになるわけですが、だからこそ、もう少し私の英語力をなんとかしたいと考えるようになりました。

 当初は、1) 年齢的に考えてもなかなか英語を上達させることは難しいであろう、2) 別に英語ができなくても1年過ごすことができるであろう(実際10年前のときはなんとかなった)、3) わざわざストレスを抱えなくてもよいであろう、という理屈(言い訳)で、無理して英会話の勉強をしなくてもいいであろうと考えていたところなのですが、現在は「もう一度、悪あがきしてみようか」と考えているところです。

 ただし、テレビを見ているだけではなかなか英会話の上達は期待できそうもなく、「戦略的」に何かをする必要がありそうです。ただ、何をしたらいいのかはまだわからないところですが、11月9日のプレゼンテーション終了後、ちょっと「戦略」を検討してみたいと思います。楽しみながら英会話が上達する「戦略」があればいいのですが・・・・・・。


4. 日本人 Visiting Scholars

 こちらでお会いした日本人 Visiting Scholars ですが、M大先生、M先生、I先生、F先生など、全員いい方ばかりで本当によかったと感じています。とりわけ、M先生につきましては、所属する Center が一緒で、かつ、Center では日本人が我々2人だけということもあり、相性がよくない方だと日々辛かったわけですが、個人的には、M先生とご一緒できる機会に恵まれて本当によかったと実感しているところです。もっとも、逆も同じように感じていただけているかどうかはわかりませんが・・・・・(^^;。



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