ちょっと前の話になりますが、午堂登紀雄『年収1億稼ぐ 人生戦略ガイド』(パンダ・パブリッシング、2017年)を読了しました。
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 個人的には「自分ブランド」を確立することの重要性を改めて実感しました。たとえば、自分では、どう考えても他のゼミよりもいいゼミをしているという自信があるにもかかわらず、思ったように希望者が集まらないという場合、自分が思う「自分」と他人が見た「自分」とは違っていることになるわけですが、これは「相手の心に届くメッセージ」が書けていないということなのだろうと思います。

 そして、相手の心に届くメッセージを書くという場合、
  1. 伝えたい相手を明確にする。
  2. その相手のメリットを明確に示す。
ということが必要なのかなあと感じました。

 具体的に言えば、私の場合、
  1. 「勉強する意識の高い学生」をターゲットとして、
  2. そのような学生が「私のゼミを志望することでどのようなメリットがあるのか」を明確に示す。
ということになるでしょうか?

 1. の「勉強する意識の高い学生」をターゲットとするため、私の場合、あえて「卒論を執筆すること」を要求する (実際、卒論の執筆を要件とすると、志望者は激減する) とともに、ゼミの選択届 (志望届) の提出に際して「かなり多くの課題」の提出も義務づけている (厳しい課題を課すことでも、志望者はかなり激減する) ところです。そうすることで、勉強する意思があるかどうかのフィルターをかけて、勉強する意思がない学生が応募してこないようにしているところです。

 以上、1.の戦略は基本的に間違っていないと考えるわけですが、問題は、2.の「私のゼミを志望することでどのようなメリットがあるのか」を示すことです。当初は「なぜこのゼミの良さが分からないのだろう」と不満を感じていたわけですが、ゼミの良さをうまく伝えることができていないのは「ゼミの募集要項等での書き方 (伝え方) が悪いのだろう」と考えるようになりました。

 別の言葉で言い換えれるとすれば、ゼミの募集要項で「人の心を動かすことができるような文章」を書く必要があるのかなぁと感じた次第です。

 私のゼミにはいい人材が集まっていると思いますので、これ以上高望みする必要はないのかもしれませんが、より効率よく人材を集め、より効率よくゼミを運営するにあたって、ゼミの募集要項の段階で「私のゼミを志望することでどのようなメリットがあるのか」を明確に示す必要がありそうです。

 どのようなことに気をつけて (発想・着眼点)、どのようなことをすればよいのか (行動) につきまして、本書は、1つの視点を示してくれたように思います。

Best wishes to you !!


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