最近は、英語のヒアリング対策も兼ねて TED talks を視聴しているわけですが、この日 (2018年2月25日) は、Martin Reeves, How to build a business that lasts 100 years を何度か視聴しました。


 マーティン・リーブス (Martin Reeves) は、米国会社の平均寿命は30年で、しかも、会社が5年と持たない可能性は32%もあるという統計を紹介したうえで、何年も続くビジネスを築きたいと思うのであれば、生物学的に長期間続いているシステムとして「6つの原則」を備えていることが求められると主張しています。

 このスピーチでは、以下の「6つの原則」が挙げられています。
  1. Redundancy (余剰性)
  2. Diversity (多様性)
  3. Modularity (モジュール式)
  4. Adaptation (適合性)
  5. Prudence (思慮深さ)
  6. Embeddedness (組み込み式)
 そのうえで、リーブスは、1428年続いた現存する最古の会社である金剛組やコダックが破綻したのは、上記6つの原則の1つである「Prudence (思慮深さ)」を欠いていたためであると分析しています。

 一方、富士フィルムが苦境を乗り越えることができたのは、Diversity (多様性)、Adaptation (適合性)、Prudence (思慮深さ) を備えていたからで、トヨタが苦境を乗り越えることができたのも、Redundancy (余剰性)、Modularity (モジュール式)、Embeddedness (組み込み式) を備えていたからであると分析しています。

 ところで、私は、ディフェンシブ銘柄に投資をしているわけですが、言い方を変えれば、10年後、30年後、50年後でも存続しているであろうと考えられる銘柄に投資しているつもりです。銘柄選択は、今のところは、おそらく間違っていないであろうと自負しているところですが、金剛組の例などもありますので、注意深くチェックしていくことも必要なのであろうとも感じました。


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